2000年10月29日
平成11年度ILASプロジェクト報告
国立環境研究所研究報告 R-157-2000
改良型大気周縁赤外分光計ILASは,高緯度地域成層圏のオゾン層を監視・研究するために環境庁が開発した衛星搭載大気センサーである。ILASの搭載衛星ADEOSは,1996年8月に宇宙開発事業団(NASDA)のH-IIロケットにより種子島宇宙センターから打ち上げられ,1997年6月30日に衛星の電源系統の異常により運用を停止した。しかし,この間ILASから大量のデータが取得され,当所において処理されたオゾン濃度分布などのプロダクトが,国内外の研究者に提供されている。これに平行してデータ質の評価,各種検証データによる検証解析が進められ,それらの検討結果に基づく処理アルゴリズムの改訂とデータの再処理が継続して行われている。本報告書は,主として平成11年度に行った改訂・再処理に関連する,ILAS観測データおよび検証実験データの解析,及び検証・比較の結果,ILASデータ気候値,プロジェクト関連成果出版リスト等について,利用者へ基礎情報を提供することを目的として取りまとめたものである。
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