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1999年10月29日

平成10年度ILASプロジェクト報告

国立環境研究所研究報告 R-149-'99

表紙
R-149-'99 [3.3MB]

 改良型大気周縁赤外分光計ILASは,高緯度地域成層圏のオゾン層を監視・研究するために環境庁が開発した衛星搭載大気センサーである。ILASの搭載衛星ADEOSは,1996年8月17日に宇宙開発事業団(NASDA)のH-IIロケットにより種子島宇宙センターから打ち上げられ,1997年6月30日に衛星の電源系統の異常により運用を停止した。ILASより貴重なデータが取得され,国内外の研究機関の協力を得た大規模な検証実験も行われ,データベースが構築された。これらのデータは当所において処理,提供されている。これに平行してデータ質の評価,各種検証データによる検証解析が進められ,それらの検討結果に基づく処理アルゴリズムの改訂とデータの再処理が継続して行われている。

 本報告書は,ILASプロジェクトにおいて取得,処理されたオゾンその他の観測データおよび検証実験データの解析,及び検証・比較の結果,ILASデータ気候値,プロジェクト関連成果出版リスト等について,利用者へ基礎情報を提供することを目的として取りまとめたものである。

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