1989年11月30日
Chironomidae of Japan:checklist of species recorded, key to males and taxonomic notes
(日本及び東アジア産ユスリカ科のカタログと雄成虫の検索表)
国立環境研究所研究報告 R-125-'89
著者らの日本産ユスリカの分類、生態、分布、生物指標性の研究は国立公害研究所において昭和52年から開始され,その間多くの分類学的論文が公表されてきた。
本報告書はこれまでに日本と東アジアで記載されたユスリカのカタログと検索表からなる。これまでに480種が記録され、その多くは著者と共同研究者によるものである。かつてわが国では,ユスリカは多くの調査・研究報告において,分類が困難なため一つのグループとして一括して扱われ,その生態的役割や環境の指標性については余り関心が払われていなかった。
しかし今日では,ユスリカ類は水生昆虫の中でも分類が進んだグループとなり,水域の汚濁の生物指標として有効なことは,著者らもまた明らかにしている。この本が多くの研究者,調査の実務に携わる方々に利用されることにより,生物指標および湖沼の生態系研究の発展に役立つことを希望する。
関連新着情報
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2022年7月14日水生昆虫への放射性セシウム粒子の移行を解明
—体組織への吸収は確認されず—(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、郡山記者クラブ、エネルギー記者会、文部科学記者会・科学記者会、原子力規制庁記者会(仮称)、いわき記者クラブ、いわき記者会、農政クラブ、農林記者会、農業技術クラブ、東北6県県政記者会同時配付) -
2022年3月31日ユスリカからのメッセージ
顕微鏡下で識別する環境情報
国立環境研究所『環境儀』第84号の刊行について(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付) - 2014年3月26日ユスリカ標本DNAデータベースの公開について(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付)
関連研究者
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