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1989年3月30日

環境科学研究用に開発したニホンウズラの遺伝学的及び微生物学的特性

国立環境研究所研究報告 R-124-'89

表紙
R-124-'89 [2.7MB]

 本研究報告書は、環境科学研究用に有益な実験動物(鳥類)として開発したニホンウズラを遺伝学的及び微生物学的側面から純化をより推進させることによって、その有用性の向上と研究の発展に寄与することを目的としてなされた研究をとりまとめたものである。

 内容は、実験動物としての開発・改良に関するもの1編、育種遺伝学的モニタリング技術の開発に関するもの3編、微生物学的純化に関するもの1編、環境汚染ガスに対する感受性試験に関するもの1編、及び染色体分析技術開発に関するもの1編(付録)から構成されている。このうち遺伝学的モニタリング技術の開発は、家畜衛生試験場、東北大学、山形大学と共同で行ったものである。

 主な成果として、環境科学研究用に開発したウズラ2系統は抗体産生能の高及び低応答系に明確に分系育種され、遺伝学的にも純化されるとともにNO2 感受性がマウス・ハムスターより著しく高いことが明らかにされた。