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2015年3月12日

Forum on Eco city Bogor through Green Innovation開催報告について

(環境省記者クラブ、つくば研究学園都市記者会同時配付)

    
平成27年3月12日(木)
独立行政法人 国立環境研究所
社会環境システム研究センター
 センター長:藤田 壮
 主任研究員:藤井 実
 主任研究員:芦名 秀一
 

 (独)国立環境研究所(NIES)は公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)と共に、2015 年
3 月9 日(月)にインドネシア・ボゴール市にて「Forum on Eco city Bogor through Green Innovation」を開催いたしました。本フォーラムは、日本国環境省の委託事業として、NIES・IGESが実施する「二国間クレジット(JCM)促進のためのMRV等関連するインドネシアにおける技術高度化事業委託業務」の一環として開催したものです。
 本フォーラムは、都市・産業モニタリングシステムに関する研究・調査を通じて得られた経験や低炭素都市づくりに向けた技術的・政策的課題を共有することを目的とし、インドネシアの政府機関及び、低炭素都市づくりに携わる日本ならびにインドネシア国内の研究機関等から約100名が参加しました。
   ※MRV: Measurable, Reportable, Verifiableの略。測定・報告・検証の意味  

1.開催報告概要

 インドネシア・ボゴール市は急速に成長し、人口も100万人以上となっています。持続的な発展のためには、エネルギー消費量と排出量を削減し、低炭素都市を構築することが重要です。本フォーラムは、都市・産業モニタリングシステムに関する研究・調査を通じて得られた経験や低炭素都市づくりに向けた技術的・政策的課題を共有することを目的として開催されました。本フォーラムでは、インドネシア環境・林業省、ボゴール市等の政府機関や、インドネシア国内の研究機関、更には民間企業等から約100名の参加があり、NIES・ボゴール農科大学・IGES等の研究者より発表が行われました。

 ①NIES社会環境システム研究センター藤田センター長より、エコシティやエコ産業地区のための
  革新的モニタリングシステムに関するプロジェクトについて背景及びその概要について説明し、
  低炭素社会構築に向けた統合モデルに関する研究を紹介しました。

 ②同センター藤井主任研究員よりモニタリングシステムの導入や設備変更、更には、消費者の
  行動を変えることによって低炭素ライフスタイルに貢献可能であると報告しました。

 ③同センター芦名主任研究員よりボゴール市で設置しているモニタリング事業の進捗状況について
  紹介し、ボゴール農科大学内に設置したモニタリングサイトを拡大し、同市におけるエネルギー
  消費量把握のために段階的に“見える化”を推進することが必要と報告しました。

 ④IGESスダルマント研究員より、インドネシアにおける気候変動及びエネルギー関連政策の調査
  結果を紹介し、今後、都市レベルでの政策を支援するイニシアティブや普及啓発が必要であると
  報告しました。

 上記の報告以外に、インドネシア側からはボゴール農科大学より学内で取り組んでいるエコキャンパス推進に関する活動の紹介、ボゴール市担当者からは現在の気候変動及び環境政策の状況について紹介がありました。ディスカッションでは、会場より排出係数等データやMRV等に関する質問があり、各都市間でのデータの違い、更にはその入手方法、今後のプロジェクトの協力可能性等について、活発に意見交換を行いました。
 なお、本フォーラムでは、プレスカンファレンスを開催し、共同で都市・産業モニタリングシステムに関する研究・調査を実施している富士通株式会社より、モニタリングシステムのデモンストレーションを行いました。本プレスカンファレンスには、ボゴール市政府関係者や本フォーラムの参加者、更にはインドネシア国内の報道機関等、約40名の参加がありました。参加者からは、今後のプロジェクトの展開や、ボゴール市以外の都市へ適用可能性について質問があり、NIESからはバンドン市への適用可能性について、バンドン工科大学との協力を検討中であることを報告しました。

【プロジェクト概要】

 今回、国立環境研究所(NIES)、地球環境戦略研究機関(IGES)、ボゴール農科大学(IPB)、バンドン工科大学(ITB)と共同で、日本国環境省の委託事業として研究プロジェクトを立ち上げました。本プロジェクトの主な目的は、都市レベルでのエネルギー消費量の測定と可視化のプロセスを通じて低炭素社会の構築に段階的なアプローチを開始し、将来の衛星を利用したMRV(温室効果ガス排出量の測定、報告及び検証)技術に繋がる知見を得ることです。また、エネルギー消費量を測定するだけではエネルギー消費量を効率的に削減することはできないため、社会的行動パターンとインフラ設計の分析とを組み合わせて実施していきます。

2.開催概要

日時:2015年3月9日(月)13:00-17:20

場所:インドネシア共和国・ボゴール市 IPB International Convention Center
   (Botani Square Building, JL Pajajaran Bogor, West Java)

主催:日本国環境省、インドネシア共和国 環境・林業省、ボゴール市、
   独立行政法人国立環境研究所(NIES)、ボゴール農科大学(IPB)、
   バンドン工科大学 (ITB)、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)

プログラム:

12:00 受付開始
13:00-13:50 開会挨拶
• ボゴール農科大学 Prof. Dr. Ir. Herry Suhardiyanto, M.Sc,   
   Chancellor,
• インドネシア ボゴール市長 Bima Arya Sugiarto,
  代理 ボゴール市地方開発企画庁 ヘッド Ir.Suharto
• インドネシア環境・林業省 副大臣補佐 Ir. Emma Rachmawaty,
• 国立環境研究所 理事 徳田博保
13:50-14:50  プレスコンファレンス
(富士通株式会社によるモニタリングシステムのデモンストレーション
を含む)
14:50-16:50
 
 座長: 藤田壮(国立環境研究所)・Prof. Rizaldi Boer (IPB)
 発表1. Green Monitoring & Modeling for Innovative Future of
            Eco-City  Bogor
            藤田壮(国立環境研究所)
発表2. Smart Campus and Smart City System for Low Carbon
           Life Style
           藤井実(国立環境研究所)
発表3. Why Energy Monitoring?
           Introduction of Energy Monitoring System and its
           Possibilities
           芦名秀一(国立環境研究所)・石原康秀(富士通株式会社) 
その他 IGES, インドネシアからの研究発表
16:50-17:10  議長: 藤田壮(国立環境研究所)・Prof. Rizaldi Boer (IPB)
ディスカッション
How we move forward to the future research and activities in Bogor
17:10-17:20 閉会の挨拶:
• IGES 事務局長 塚本直也
  ボゴール農科大学 副学長  Prof. Dr. Anas M. Fauzi
 

3.問い合わせ先

独立行政法人国立環境研究所 社会環境システム研究センター
環境都市システム研究室 藤井 実 主任研究員
TEL:029-850-2447
e-mail:m-fujii(末尾に@nies.go.jpをつけてください)

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