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一般社団法人石膏ボード工業会 特別功労賞

  • 受賞者:
    肴倉宏史(資源循環・廃棄物研究センター)
  • 受賞対象:
    廃石膏ボードの有効利用に向けた研究活動
  • 受賞者からひとこと:
     廃石膏ボードの適切な有効利用に向けて、廃石膏ボード中の微量物質含有量や溶出特性の経年変化に関する研究や、再生石膏を農業用土壌改良用資材に用いる場合に留意すべき点や環境安全品質の管理方策に関するガイドラインのとりまとめなどの取組について評価をいただきました。循環利用分野は社会からの信頼確保が重要であり、これに資する研究活動や社会貢献を今後も進めていきたいと思います。

クリタ水・環境科学研究優秀賞

  • 受賞者:
    江波進一(環境計測研究センター)
  • 受賞対象:
    水の界面におけるプロトンの挙動に関する研究
  • 受賞者からひとこと:
     水と空気の境界相(界面)におけるイオンの挙動はバルク中とは異なることが知られています。その界面特有のイオンの挙動は、大気化学において重要な役割を果たしています。たとえば海水や海洋エアロゾルに含まれるヨウ化物イオンは、空気—水界面に選択的に集まるため、大気中のオゾンと優先的に反応します。その結果、海洋境界層のオゾン濃度変動に影響を与えています。しかし、そのメカニズムはこれまでよくわかっていませんでした。私は厚さ約1 nmの空気—水界面に存在するイオンを選択的に計測できる手法を用いて、水の界面におけるイオンの挙動のメカニズムの研究を行ってきました。最近の私の研究によって、イオンは水の界面で長距離の相互作用をしており、その相互作用は水分子の水素結合ネットワークによって増強されることが初めて示唆されました。今回の受賞はその成果を評価されたものです。大気化学・環境化学において、物理化学をベースとした基礎研究は今後ますます重要になると思われます。引き続き、基礎を大事にした研究を進めていきたいと思います。

分子科学会奨励賞

  • 受賞者:
    江波進一(環境計測研究センター)
  • 受賞対象:
    新規質量分析法を用いた不均一ラジカル反応機構の研究
  • 受賞者からひとこと:
     我々人間が徐々に老化していくように、大気エアロゾルもその一生の中で徐々に「老化」していきます。大気エアロゾルの「老化」の主な原因は、大気中に存在するヒドロキシルラジカル(OHラジカル)による酸化反応であると考えられています。このプロセスは「光化学的エイジング」と呼ばれています。このエイジングによって大気エアロゾルの放射強制力と毒性が同時に変化するため、そのメカニズムの詳細な解明は、地球の気候変動問題と大気汚染問題に直接関連する重要なテーマであります。私は独自の実験手法を開発し、気相のOHラジカルと液相に含まれる大気エアロゾル成分の不均一反応メカニズムを研究してきました。最近の私の研究によって、有機エアロゾルの主成分であるジカルボン酸の気相OHラジカルによる酸化メカニズムが詳細に解明されました。今回の受賞はその成果を評価されたものです。大気環境化学において、分子科学をベースとした基礎研究は今後ますます重要になると思われます。今後も基礎を大事にした研究を進めていきたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

Japan Society on Water Environment WET Excellent Presentation Award

  • 受賞者:
    小野寺 崇(地域環境研究センター)
  • 受賞対象:
    New concept of anaerobic treatment reactor with phase separation structure for removing inhibitor by biogas,Water and Environment Technology Conference 2016, Abstracts ,4A-09, 59,2016
  • 受賞者からひとこと:
     嫌気性バイオリアクターは、嫌気性微生物を活用した技術であり、廃水や廃棄物の省エネルギー処理が可能であることに加え、メタンを含むバイオガスを回収可能な創エネルギー型の環境技術です。本研究では、高効率・高耐久性の新たなバイオリアクターの開発を目指して、嫌気性微生物の働きを阻害するアンモニアや硫化水素を除去するために、微生物自身が生成するバイオガスを巧みに利用する新たなコンセプトを提案しました。本コンセプトのリアクターは、嫌気性微生物が生成するバイオガスを廃水に自然導入し、廃水に含まれる阻害物をガスストリッピングによって予め除去することで、阻害物濃度の低減を図ることができる独創的な構造となっております。今後はラボスケールリアクターを用いた、運転性能評価によって、実用化に向けた技術開発を進めていく予定です。今回の受賞を励みにして、社会に役立つ環境技術の開発ができるよう、研究に精進して参りたいと思います。

エアロゾル学会奨励賞

  • 受賞者:
    藤谷雄二(環境リスク・健康研究センター)
  • 受賞対象:
    種々のエアロゾル種を対象としたフィールド観測および室内実験における実験的研究
  • 受賞者からひとこと:
     さまざまなエアロゾル種を対象とした実験的研究でこれまで成果を挙げてきたことが評価され、エアロゾル学会奨励賞をいただくことができました。私は毒性評価のために吸入曝露実験で用いられるエアロゾル、特に粒径100 nm以下の気相中のナノ粒子の発生法の確立等を行ってきました。特に、カーボンナノチューブのエアロゾル化は、世界に先駆けて取り組んだもので、その手法はISOナノテクノロジー専門委員会にも取り上げられており、国際的な貢献も行う事ができました。また、エアロゾルの測定技術等を活かして、二次有機エアロゾル、都市大気エアロゾル、工業ナノ材料を対象とした生体影響の指標となりうる粒子の物理化学的性状評価を行うなど、包括的に研究を進めてきており、この点も評価していただいたと考えております。この受賞を励みに、今後とも一層精進していきたいと思います。

大気環境学会進歩賞

  • 受賞者:
    藤谷雄二(環境リスク・健康研究センター)
  • 受賞対象:
    ナノ粒子の発生法ならびに粒径・濃度の測定・制御に関する実験的研究
  • 受賞者からひとこと:
     粒径100 nm以下の気相中のナノ粒子をはじめとするエアロゾルの測定等に関するこれまでの研究に関して学術上の業績を評価していただき、このたび大気環境学会進歩賞をいただくことができました。私はこれまで大気環境、あるいは工業ナノ材料を扱う作業環境におけるナノ粒子の曝露評価をはじめとするフィールド観測に取り組んできており、特に沿道大気におけるナノ粒子の長期的な濃度変動や空間分布、あるいは工業ナノ材料の作業環境におけるナノ材料の発塵濃度や、その存在形態を詳細に明らかにしてきました。また、燃焼発生源から排出される半揮発性物質、いわゆる凝縮性ダストの問題にも早くから取り組み、その研究成果により、PM2.5等の排出インベントリの精緻化が期待されています。この受賞を励みに、今後とも一層精進していきたいと思います。

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