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 受賞者氏名 :稲森 悠平
 受賞年月日 :平成18年11月16日
 賞の名称  :第九回論文賞(日本水処理生物学会)
 受賞対象  :日本水処理生物学会誌第41巻第4号に掲載された論文「Effect of Constructed Wetland Structure on Wastewater Treatment and Its Evaluation by Algal Growth Potential Test」

 受賞者からひとこと:
 バイオエコ技術研究室においては,生物処理工学および生態工学を活用した環境低負荷型の技術開発に関する研究を推進しています。今回,生態工学技法として我が国のみならず開発途上国でも重視されている水生植物植栽・土壌浄化法における浄化機構,放流水域に及ぼす藻類増殖能のAGP(藻類増殖潜在能力)試験による解析研究が極めて優秀で,これからの発展性が大きく期待される内容であるとして,日本水処理生物学会論文賞を受賞しました。

 本研究は,液状廃棄物としての生活排水を水生植物植栽・土壌浄化法において流下方式の異なる表面流(FWS),浸透流(SF)で処理した場合の有機物,窒素,リン除去特性のみならず,処理水の藻類増殖能力をパラメータとして機能評価したものであり,中国をはじめとする開発途上国で適用する上での重要な知見が得られたものであります。当研究室の徐開欽主任研究員,筑波大学清水康利教授,稲森隆平氏,東海大学木村賢史教授との共同受賞であり,これからのアジア地域への開発研究に大きく貢献するものといえます。