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所内研究発表会報告
野原  精一

年末恒例の所内研究発表会が所内改装工事のため遅れ,新年の1月14日に大山ホールで開催された。今回の発表会では所内の新人,科学技術特別研究員,STAフェローなどを中心にした18件の口頭およびポスター形式の発表があった。

今年はお年玉の景品が用意されたためか,口頭発表当初から多くの聴衆を集めた。ポスター部門では,年々写真やカラフルなポスターが多くなり1m2の台が所狭しといった感であった。その所内発表会後に森田昌敏統括研究官と渡辺信部長によるサロンドニース「改組から7年,改組を振り返り,将来を考える」が大山ホールで催された。サロンドニースの後,組織再編に対する様々な感想を胸にした聴衆が移動して,懇親会場は大盛況であった。発表会の質疑の続きや新年会として懇談が続いた。ポスター部門では,所長,副所長から「これからもがんばりま賞」が生物圏環境部の矢部徹さん(海岸に生育する海草の個体群動態)と大気圏環境部科学技術庁特別研究員の森泉純さん(地球温暖化ガス・メタンの起源に関する研究)に授与された。口頭発表部門では地域環境研究グループの五箇公一さん(ナミハダニを利用した保全遺伝学)に,セミナー委員長賞が授与された。所内発表会や懇親会を利用して若い所員の研究の進展や交流が行われ,異なる分野間での交流が活発になり,真の総合研究所への発展にささやかでも役立てば幸いである。

(のはら  せいいち,生物圏環境部生態機構研究室長  セミナー委員会所内研究発表会小委員会)

平成9年度所内研究発表会プログラム

(平成10年1月14日(水)  於:国立環境研究所大山記念ホール)

口頭発表

  東アジア域を対象とした地域機構モデルの開発    江守正多
  A brief introduction to the studies on conformation, formation
  S. Arulmozhiraja1 and reactivities of dioxin:Ab initio MO and DFT
  農業害虫ナミハダニをモデルとした保全遺伝学における個体群構造の重要性    五箇公一

ポスター発表

  メチル水銀に対する感受性に影響を与える因子の検討    足立達美
  ほ乳類の体内時計機構におけるGABA (γ-アミノ酪酸)の役割    梅津豊司
  簡略化ライフサイクルアセスメント    森  保文
  ランドサットTMデータと新しい推定モデルを用いた湿原アルベトの解析    趙  文経2
  釧路湿原における氾濫現象解析−流域を対象とした水文モデルの適用−    林  誠二
  海洋生態系における溶存有機物の行方    越川  海
    −微生物食物網から高次栄養段階への炭素伝達の重要性−
  潮間帯における海産植物の生き残り作戦−海草(うみくさ)スガモ藻場での事例−    矢部  徹
  緑色毛状根における色素体の超微細構造と光合成機能    戸田弓雄3
  ナホトカ号重油汚染について    柴田康行
  底質および土壌中のダイオキシン類の分析と起源の推定    桜井健郎
  フーリエ変換赤外分光器(FTIR)による,大気微量成分の観測    中島英彰
  新しいインバージョン法によるミリ波分光計データ解析法の開発    長浜智生3
  放射性炭素(14C)解析による化石起源メタン発生源の大気への寄与の評価    森泉  純3
  都市ヒートアイランドの計測制御システム−戦略的基礎研究の進捗状況について−    一ノ瀬俊明
  国立環境研究所ネットワークに関する紹介    板橋正文

(1:STAフェロー,2:重点研究支援協力員,3:科学技術特別研究員)


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