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1997年3月31日

新潟県上越市の地盤沈下性状と新しい地盤沈下観測システムの開発

国立環境研究所研究報告 R-135-'97

表紙
R-135-'97 [4.3MB]

 地盤沈下は,いわゆる典型七公害の一つとされてきた。地盤沈下は一度発生すると,ほとんど元に戻らないという特徴を有している。しかも,沈下の進行は緩慢で発見しにくく,気が付いたときには国民の生活環境などに多大なる損失を与えている。

 上越市高田市街地は,日本有数の豪雪地域の一つとして知られている。降った雪を消すため,多量の地下水を揚水することにより,著しい地盤沈下が生じている。そこで,高田市街地においてボーリング調査を実施した。採取試料について,地質学的な分析や観察あるいは土質試験を行って,第四系の地下地質と地盤工学的性質を明らかにした。従来の地盤沈下観測井は,鋼管の抜け上がり量を記録する方法で地層の収縮量を計測するため,広い敷地や多くの経費を要している。

 そこで,新しい地盤沈下観測システムを開発した。このシステムは,収縮量の計測にアラミド繊維製のワイヤーを用い,施設の小型化と経費の削減を図っている。この地盤沈下観測システムを佐賀県有明町と新潟県上越市に設置した。地下水位の急激な低下に伴う収縮量を的確に観測しており,システムの有効性を実証した。本報告書が示すように,多くの事柄が明らかとなり,地盤沈下行政に役立たせた。

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