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2019年6月28日

アオコ現象の原因となるシアノバクテリア

コラム1

シアノバクテリアの写真
図1 アオコ現象の原因となる代表的なシアノバクテリア
Microcystis属(左上)、Dolichospermum属(右上)、Planktothrix 属(下)の細胞の光学顕微鏡写真を示しています。スケールバーの長さは20μm。

 アオコ現象は原核生物であるシアノバクテリアの大増殖のことをいい、アオコを形成するシアノバクテリアにはいくつかの種類が知られています。日本でアオコを形成する種としては、Microcystis属、Dolichospermum属、Planktothrix属などが有名です(図1)。

 Microcystis属とDolichospermum属は淡水の湖沼でふつうに見られるアオコ原因シアノバクテリアです。このうち、Microcystis属ではその一部がミクロキスチンと呼ばれる肝臓毒を産生します。また、一部の個体では、におい物質を発して悪臭の原因になりますが、その原因物質はほとんどわかっていないのが現状です。Planktothrix属はMicrocystis属ほど頻繁ではありませんが、霞ヶ浦で冬期にアオコを形成することが報告されています。Planktothrix属によるアオコは、水道水のカビ臭の原因になることが知られています。