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2014年1月31日

旅客機を使って大気を測る
- 国際線で世界をカバー

環境儀 NO.51

旅客機は人や荷物を運ぶための交通手段です。でも毎日飛んでいるのだから、これを観測に使えないかなあ……。という夢のような計画が実現しました。旅客機で飛びながら二酸化炭素の濃度を測れるようになったのです。

 皆さんは普段乗っている旅客機の床下で、小さな機械が世界の大気を監視していることをご存じでしょうか。現在、日本航空(JAL)が運航する8機の国際線定期旅客便を使って大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の全球的な観測が実施されています。このように民間の旅客機でCO2濃度を常時測定する計画は世界で初めてであり、地球上のCO2の循環を理解する上で貴重なデータが毎日のように得られています。

 国立環境研究所は、気象研究所、JAL、航空機搭載装備品メーカーのジャムコ、JAL財団と共同で2005年より国際線定期旅客便を使った温室効果ガスの観測プロジェクト(CONTRAILプロジェクト)を実施しています。CONTRAILプロジェクトでは、これまで観測数が少なかった上空のCO2濃度のデータを飛躍的に増やすことができました。

 それでは、旅客機のどこにどんな装置が載っていて、どんな運用をしているのでしょうか。また、どんなデータが取れて、それらはどんな研究に役立っているのでしょうか。

 今回の環境儀では読者の皆さんを空の上にお連れして、高いところからしばし地球の大気に思いを巡らせていただこうと思います。

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