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理事長講演「繰り返すべきこと、繰り返してはならぬこと」

理事長による回答

Q.海外に目を向ける前に、まず、国内の環境問題に取り組むべきではないでしょうか?

今回の講演では、研究所の活動を十分に御紹介することができませんでしたが、都市の大気汚染、湖沼の水質保全、干潟・浅海域の浄化機能、湿地や島嶼の生態系に関する研究等、国内においても様々な研究活動を展開しています。一方、環境問題に国境はなく、常にグローバルな視点が求められます。国内での研究の成果や経験を活かしつつ海外でも研究を進めているところです。


Q.研究所は、行政に対しても提言を行っていくべきではないでしょうか?

研究所の成果は、報告書やホームページ、学会での発表等を通じて所外に発信されます。研究テーマの中には、行政機関からの依頼で実施しているものもあり、その場合には、直接報告書というかたちで成果が行政に示されます。また、多くの研究所職員が行政の検討会や審議会にも参加しており、そのような場を通じて施策の方向性にも貢献していると考えています。


Q.「見逃さない、放置しない、あわてない」という姿勢は、国立環境研究所の中で活かされているのでしょうか?

講演の最後に、研究者、科学者として、「見逃さない、放置しない、慌てない」という姿勢が重要であると申し上げました。講演の中でも御紹介したように、当研究所の多くの分野において、これらの要素を踏まえて研究活動を進めてきていると考えていますが、全ての課題において、これら3つの要素が時宜を得て適切に活かされているとは言い切れません。今後もこのような視点、姿勢を忘れることなく研究活動を行っていくべきとの自戒の念も込めてお話しいたしました。
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