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2019年11月12日

Ramasamy特別研究員が執筆した原著論文がAtmospheric Environment誌に掲載されました(2019年10月14日)

Ramasamy特別研究員が執筆した原著論文” Investigation of dark condition nitrate radical-and ozone-initiated aging of toluene secondary organic aerosol: Importance of nitrate radical reactions with phenolic products”が、2019年10月14日にAtmospheric Environmentに掲載されました。

自動車排気や塗料などに由来する揮発性の成分であるトルエンは、大気中で酸化してPM2.5を生成しますが、そのプロセスの詳細については良く分かっていません。 Ramasamy特別研究員は、日中におけるトルエンの光化学反応でPM2.5が生成した後、反応ガスに含まれる酸化生成物が夜間にどのような後続反応に進むかを調べました。

研究は、NIES、名古屋大学および京都大学の共同により、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(S)の支援を受けて行われました。

Ramasamy研究員は、後続反応のうち、特にトルエンの酸化物であるクレゾールと硝酸ラジカルとの反応により、日中のトルエンの反応で生成するものに比べて無視できない量のPM2.5が生成すること、生成したPM2.5粒子は主成分としてニトロサリチルアルコールを含むことことを明らかにしました。得られた情報は、PM2.5濃度のモデル改良やエアロゾルによる気候影響を理解するための一助になると考えられます。

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