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2018年11月30日

受賞のお知らせ ~
河野 なつ美特別研究員が第59回大気環境学会年会ポスター賞を受賞

概要

受賞者氏名: 河野 なつ美(地域環境研究センター)
賞の名称:  第59回大気環境学会年会ポスター賞
授賞機関:  大気環境学会
受賞年月日: 2018年09月13日
受賞対象:  日本全国における大気汚染物質の長期変化トレンドの統計的解析,第59回大気環境学会年会, 同予稿集 , 354,2018

ひとこと

今回行った発表では常時監視局測定データを用いて日本全国における大気汚染物質の長期トレンドの解析を行い、年代別・地域別に長期トレンドや季節変化の違いが見られることを報告致しました。特にSPMの季節変化は冬ピークから春のピークへと年代別に変化が見られること、特に九州地方において1980年代から2010年代の濃度減少が他地域と比較して少ないため、2005年以降SPM濃度がほぼ横ばいになっていることが判明しました。また、長期的に上昇傾向を示したOxとNO2/NOx比に着目し、光化学的生成機構の変化及びポテンシャルオゾンを用いた解析を行った結果、1980年代から2010年代にかけてNMHC-sensitiveからNOx-sensitiveへと変化していること、さらにポテンシャルオゾンの長期トレンドより中国や九州地方では他地域で生成され輸送されてきた汚染物質の影響を強く受ける傾向があることが示唆されました。さらに、Oxの季節変動について2010年代と1980年代の比較を行った結果、都市域の観測点で特に季節変動が遅延する傾向が見られました。季節変動が遅延するという結果は、都市影響を含まない測定点を対象として行われた既存研究と異なる挙動を示していることより、今後、どのような要因が遅延を発生させるのかについての解析を行うことが大気汚染物質の長期変動や季節変動の知見を得るために必要であると考えられます。 今後は今回のポスター発表の際に皆様から頂いたご意見やご指摘を踏まえ、更なる研究の深化に向けて一層励んで行きたいと考えております。