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2017年1月20日

受賞のお知らせ ~ 小野寺 崇 主任研究員が
土木学会優秀講演者を受賞

概 要

受賞者氏名: 小野寺 崇 (地域環境研究センター)
賞の名称:  優秀講演者
授賞機関:  公益社団法人土木学会
受賞年月日: 2016年11月11日
受賞対象:  窒素安定同位体比を用いた活性汚泥における捕食の進行度の把握, 土木学会第71回年次学術講演会, 98, 2016

小野寺 崇(地域環境研究センター 環境技術システム研究室 主任研究員)

ひとこと

 生活排水や産業廃水の処理では、活性汚泥法などの微生物を活用したリアクターが広く用いられております。活性汚泥には、多種多様な微生物が生息しており、細菌等による排水中の有機物分解に加えて、原生動物や後生動物による細菌等の捕食効果により、処理水の清澄性向上や余剰汚泥の減容化が進みます。そのため、リアクターにおける処理メカニズムを紐解くためには、微生物の摂餌関係や食物網(食物連鎖)を把握する必要があると考えました。しかし、微生物群集における食物網は複雑であるため、ほとんど謎に包まれておりました。そこで本研究では、炭素・窒素安定同位体比の自然存在比に着目し、活性汚泥の捕食作用と安定同位体比の関係を調べたところ、微生物群集における捕食の進行に伴い汚泥の窒素安定同位体比が上昇するという新たな知見を得ました。本研究成果は、微生物群集の食物網による機能を評価するための重要なステップだと考えております。今回の受賞を励みに、微⽣物の機能を深く理解して、リアクターの開発に役⽴つ知⾒を得られるよう、今後も研究に邁進していきたいと思います。