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2013年12月27日

都市沿岸海域の底質環境劣化の機構とその底生生物影響評価に関する研究(特別研究)
平成22~24年度

国立環境研究所研究プロジェクト報告 SR-106-2013

表紙
SR-106-2013 [12.6MB]

 近年、都市沿岸海域での底質環境の悪化が進行していることから、底生生物保全と底質環境修復のため、総量規制に加え、下層の溶存酸素量(DO)に係る水質環境基準の設定が検討されています。しかしながら、都市沿岸海域の下層DO低下のメカニズム、底質の酸素消費に寄与する因子など、必ずしも明らかになっていませんでした。

 国立環境研究所では、このような背景を踏まえ、平成22年度から平成24年度の3年間をかけて、典型的な都市部に囲まれた閉鎖性海域であり、初夏から秋季に掛けて毎年底層が強固な貧酸素状態に見舞われる東京湾を対象水域として、底泥中の硫化水素蓄積とその物質循環と底生生物の生息状況に及ぼす影響について調査研究を進めてきました。

 本号では、底泥における硫化物イオン形成過程と酸素消費に及ぼす影響の解明、底生生物の生存に及ぼす硫化物の影響評価、貧酸素水塊・青潮が底生生物(アサリ)個体群動態に及ぼす影響を定量評価・予測する流動・水質・底質・アサリ生活史モデルの構築、などについて、具体的な研究成果を取りまとめて報告しています。

 これらの成果は、今後の閉鎖性海域における水環境管理に有効な知見を提供できるものと考えています。


(地域環境研究センター 牧 秀明(編者))

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