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環境賞優良賞(国立環境研究所、日刊工業新聞)

  • 受賞者:
    杉本伸夫(環境計測研究センター)、松井一郎(環境計測研究センター)、清水 厚(地域環境研究センター)、西澤智明(環境計測研究センター)、神 慶孝(環境計測研究センター)
  • 受賞対象:
    飛来粒子観測網の構築と予測モデルの開発
  • 受賞者からひとこと:
    東アジアの20地点に設置したライダーによる黄砂と越境大気汚染粒子のリアルタイム監視ネットワークの構築と予測モデル開発の活動を評価していただきました。今回の受賞は、モデルを開発した九州大学応用力学研究所、ライダーを共同開発した柴田科学株式会社、観測とデータ利用研究を分担された富山環境科学センター、長崎県環境保健研究センター、島根県保健環境科学研究所、日本環境衛生センターアジア大気汚染研究センターとの共同での受賞です。ライダーネットワークの活動には、今回の受賞者以外にも国内外の多くの方々のご協力をいただいています。この場を借りて御礼申し上げます。今年5月の連休明けに、久々に関東地方にまで達する大きな黄砂イベントがありました。ライダーネットワークは順調に稼動し、モデルからも良い予測結果が得られました。しかし、4月の別の黄砂イベントでは、モデル予測がかなり過大で、黄砂現象についてもまだ理解できていない問題があることも実感しました。また、ライダーネットワークの10年間のデータをみると、黄砂、大気汚染粒子ともに経年変化がみられ、その詳細な解析は重要な課題であると思います。今後、ライダーネットワークとモデル研究の活動をより発展的に継続していきたいと考えています。

日本環境共生学会優秀発表賞

  • 受賞者:
    根本和宜(社会環境システム研究センター)
  • 受賞対象:
    地域内自給を考慮した木質バイオマスのエネルギー利用形態と二酸化炭素削減量の関係~家庭向け暖房の電熱利用の比較~(第19回日本環境共生学会学術大会、日本環境共生学会第19回(2016年度)学術大会発表論文集、206-211, 2016)
  • 受賞者からひとこと:
    木質バイオマスのエネルギー利用は、気候変動の緩和策や地域社会の活性化策として各地で導入が進んでいます。しかしながら固定価格買取制度により、木質バイオマス利用は発電所に集中し熱利用の分が不足する懸念がある為、最適な資源配分を考える必要性があります。本研究では、地域内で利用可能な未利用間伐材の量を推定し、発電所や薪ストーブ事業者のヒアリング結果を基に、未利用間伐材の全てが電力や熱に変換され主に家庭で利用されると想定した場合の分析を行いました。まず未利用間伐材の利用に際し、電力利用と熱利用への配分割合を変化させ、地域内エネルギー消費量に対して供給可能な割合を算出しました。温室効果ガス排出削減量については、木質バイオマスの熱利用を場合分けし、石油ストーブを代替する場合とルームエアコンを代替する場合、さらにエアコンについてはエネルギー消費効率を変化させて排出削減量を比較し、発表させて頂きました。今回の賞を頂いたことを励みに、またヒアリングにご協力頂いた地域の方々をはじめ、関係する皆様からのご意見を参考に今後も地域社会への貢献と環境保全の両立のために研究を進めて参ります。

環境微生物系学会合同大会2017優秀ポスター賞

  • 受賞者:
    鈴木重勝(生物・生態系環境研究センター)、山口晴代(生物・生態系環境研究センター)、河地正伸(生物・生態系環境研究センター)
  • 受賞対象:
    親潮域の春季珪藻ブルームにみられる鉛直方向に異なる窒素代謝機構、環境微生物系学会合同大会2017、同予稿集、2017
  • 受賞者からひとこと:
    珪藻は海洋の主要な一次生産者であり、そのブルームは海洋生態系の物質循環に大きな影響を及ぼしています。本研究で対象とした北太平洋亜寒帯親潮域は、春季に大規模な珪藻ブルームが恒常的に発生する海域です。私たちは、ブルーム形成時における珪藻の細胞応答を明らかにするために、環境サンプルを用いたメタトランスクリプトーム解析と同海域由来の単離培養株を用いた培養実験を行いました。その結果、珪藻ブルームという単一に見えるイベントであっても、種レベル、細胞レベルで見ると複数の異なる細胞応答で成り立っていることが分かりました。本研究で用いた方法は、赤潮やアオコなどの様々な藻類ブルームの解析にも広く適用可能であると考えられます。今回の受賞を励みに、さらに研究に邁進していく所存です。

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