2017年4月28日
編集後記
本号の編集に関わらせていただいた、某駆け出し研究員です。
私は特定地域の現場観測を中心とした研究を専門としておりますので、本号の特集テーマである気候変動分野の研究は、スケールが大きくてなかなか身近に感じることが難しいなあ、と率直に感じていました。しかし、今回の編集作業を通じて、最新の環境学研究には「多面的な」最適化を図るという視点があることを学び、ハッとさせられました。
近年話題の「温暖化、開発に伴う汚染、自然災害」などの環境問題には、地域の生態系から地球規模の影響に至るまで、得てして様々なスケールの問題が内在しています。こうした問題に立ち向かうためには、様々な視点から「最適な環境とは何か」について議論を進めていかなくてはなりません。「観の目強く、見の目弱く、遠き所をちかく見、近き所を遠く見る」ような俯瞰力が今後ますます研究者に求められる時代になるのではないか、と感じさせられました。
(HT)
目次
- 「統合」がもたらす新たな科学研究にむけて
-
統合研究プログラムがめざすもの
国立環境研究所でこれまでに取り組んできた持続可能性研究とこれから - 地球規模の環境問題解決の「シナリオ」を描く
- 環境に関係する国際規格
- 社会の活動を”見える化”する〜エネルギーモニタリング事業と社会実装研究
- 持続可能なアジアの未来に向けて 第2回NIES国際フォーラム開催報告
- 「第36回地方環境研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会」報告
- 平成28年度の地方公共団体環境研究機関等と国立環境研究所との共同研究課題について
- 「第32回全国環境研究所交流シンポジウム」報告
- 表彰
- 新刊紹介
- 国立研究開発法人国立環境研究所 公開シンポジウム2017『私たちの安心・安全な環境づくりとは-持続可能性とその課題-』開催のお知らせ
- 人事異動
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