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2016年8月31日

木漏れ日便り

 この号は8月号。夏の盛りです。夏の花というとまず思い浮かぶのは朝顔、ヒマワリ、サルスベリ、キョウチクトウなどでしょうか。これらはみな人が植えて育てていますが、自然に生えている植物にも、夏に花をつけるものはいろいろあります。たとえばカラスウリ。赤い実(写真1)はおなじみでも、カラスウリの花を見たことがある人は少ないかもしれません。咲き始めるのは夕方で(写真2)、夜のあいだだけ咲いていて(写真3)、朝にはしぼんでしまうからです。花びらの縁がレース状に広がる白い花は、夜、花粉を運んでくれるスズメガなどに暗闇のなかで見つけてもらうのに役立つのでしょう。爽やかな甘い香りも虫を誘っています。つくばの国立環境研究所の構内では、植え込みのツツジやアベリアの上につるを伸ばして広がっているのを見かけます。つぼみをつけているのに気づいたら(写真4)、夕方に見に行くと咲き始めるところを見られます。

(竹中明夫)

カラスウリの実の写真

写真1

カラスウリの花の咲き始めの写真

写真2

カラスウリの開花した写真

写真3
カラスウリのつぼみの写真

写真4

関連研究報告書

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