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 これからの季節、太平洋側では澄んだ青空の広がる日が多くなります。晴れ渡った空は気持ちのよいものですが、大陸からの季節風の強まりとともに汚染物質の輸送の影響も大きくなる季節です。大気汚染の問題が、公害から越境大気汚染、更には今号の特集で取り上げられたように地球規模、また気候影響にまで発展してきています。その背景には、人間活動の高まりもありますが、かつては見えなかった現象を捉える観測技術や知見の向上があります。目に見えないものを意識することはなかなか難しいものですが、その影響が目に見えてきてからでは取り返しのつかない状況になっているとも限りません。そうならぬよう、見えないものを可視化し示していくことは、研究者の責務の1つなのだと感じます。そして、このニュースが少しでもその役を果たしていればと願っています。

(A.H.)

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