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NIES Annual report 2011 AE-17-2011

 本英文年報は海外の研究者や行政担当者などを対象に、独立行政法人国立環境研究所の調査・研究の現状を紹介することを目的として年1回発行されています。本号は、2006年度から5年間の第2期中期計画の最終年度にあたる2010年度の活動情報が取りまとめられています。3センターと1グループが中心となって担った4つの重点研究プログラム、6つの基盤研究組織および環境研究基盤技術ラボラトリーが中心となって行った基盤的・先導的研究、環境情報センターで実施された事業のほか、研究所の国際交流、広報活動等の概要が分かりやすく記述されています。また、研究所の組織、予算、研究施設・設備の状況、研究成果の一覧、その他研究所の活動の全体像を知る上で役に立つ様々な資料が掲載されています。

(編集委員会委員長 竹中明夫)

国立環境研究所特別研究報告 SR-94-2011 「エピジェネティクス作用を包括したトキシコゲノミクスによる環境化学物質の影響評価法開発のための研究 (特別研究)」 (平成19~22年度)

 近年、重要な生体反応である遺伝子発現を制御する仕組みとして、「エピジェネティクス」が注目されています。環境中の化学物質、すなわち環境化学物質の健康影響に関しても、「エピジェネティック作用」による遺伝子発現の撹乱が関与し、それらが各種疾患につながる可能性が報告されています。しかし化学物質のエピジェネティック作用を理解するためには、適切な実験系の設定にはじまり、作用の検出、生体反応との因果関係の解明等、今後明らかにされるべき多くの課題があります。本研究では、現在世界各国で発癌などの大きな健康被害をもたらし、その機序としてエピジェネティクスの関与が示唆されている無機ヒ素の作用を中心に、動物実験において胎児期曝露や長期曝露などによる各種のエピジェネティック変化と生体影響を検出し、またその機序の一端を明らかにしました。本研究の成果が、環境化学物質による悪影響の軽減・予防法の確立につながる研究の進展に活用されることを願っています。

(環境健康研究センター 野原恵子)

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