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ホーム > 刊行物 > 国立環境研究所ニュース > 11巻 > 2号 (1992年6月発行) > サンゴ礁リモートセンシング

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研究ノート
サンゴ礁リモートセンシング
宮崎  忠国

サンゴ礁は赤道を中心に南北30度以内の低緯度地域の貧栄養浅海域に分布しており、地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の収支に関与していると言われている。また、熱帯、亜熱帯地方では貴重な自然環境資源としてその保護が叫ばれている。現在、サンゴ礁の分布やその種類と量を正確に把握することが各方面で求められており、そのための有効な手段の一つとしてリモートセンシングが注目されている。本研究では、リモートセンシングによるサンゴ礁の調査技術を確立するためにサンゴ礁スペクトル調査測定を行っている。

リモートセンシング技術を用いてサンゴ礁の分布、種類等を調査するためにはサンゴ礁が種類や量によってどのような光学的性質を持つかを調べなければならない。このため、和歌山県串本市錆浦海岸沖のサンゴ礁分布域において、調査船上にスペクトロメータを置き、防水加工されたオプティカルファイバーでサンゴ礁によって反射された光をスペクトルメータに導き、輝度及び照度の測定を行った。オプティカルファイバーは専門のダイバーによって測定対象とするサンゴ礁の上方約20pにセットし、上下2方向の光を採光した。写真はダイバーによって保持されているスペクトロメータのセンサーである。図には水深約5mで測定された同海域の卓越種であるクシハダミドリイシ及びコモンキクメイシの入射光と反射光の比率である分光放射率を示す。

こうして得られたサンゴ礁の基礎スペクトルデータはリモートセンシングによるサンゴ礁調査技術の開発、並びに波長及び空間に関して高分解能を有する将来のセンサー開発に資するものとして期待されている。

(みやざき  ただくに、地球環境研究グループ森林減少・砂漠化研究チーム)

写真  ダイバーにより保持されているスペクトロメーターのセンサー
図  サンゴ礁(クシハダミドリイシとコモンキクメイシ)の分光放射率

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