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ホーム > 刊行物 > 国立環境研究所ニュース > 10巻 > 5号 (1991年12月発行) > Research Triangle Park(RTP)の研究環境

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海外からのたより
Research Triangle Park(RTP)の研究環境
平野  靖史郎

米国North Carolina州のほぼ中央に3つの大きな大学(Duke、North CarolinaとNorthCarolina State大学)がある。これらの大学は一辺10〜20マイルの三角形の頂点に位置する市にあり、この3市に囲まれた領域はTriangleと呼ばれている。RTPはこのTriangleの中心にあり、官民研究所の集合体から成っている。筑波研究学園都市には、研究所、各種店舗、民家やアパートが散在しているのに対し、RTPはほぼ完全に研究所の敷地で埋め尽くされていて対照的である。私はこの3月よりRTPの一角にあるUS−EPAの研究機関Health Effects Research Laboratory(HERL)で、オゾンに暴露したマウス肺における白血球の動態に関する研究を行っている。研究所、研究部室や生活の環境など、つくばにおけるこれらの環境と直接対比させ考えることができて興味深い。最も大きな研究システムの違いは、HERLの研究がEPAの職員とそれとほぼ同数のContractor(民間委託会社)の職員により行われている点である。Contractorは、研究補助から博士まで様々なレベルの人材を派遣しているほか、独自の研究費も持っていて、研究者、技術系職員を問わずEPAの職員をサポートしている。HERLの隣には日本でいえば厚生省の研究所に相当するNational Institute of Environmental Healthがあるが、図書の閲覧やコピーなど自由にできる。またRTP内の官民研究所や前述の大学では盛んにセミナーが開催されている。私も月1回のDuke大学毒性学セミナーに出ているが、出席者全員にデザート付きの食事が振る舞われるのは驚きである。セミナー中でもスナックや飲み物をとっている人は多いが、眠っている人を見たことがないのも日本との大きな違いである。居眠りは働きすぎ日本人研究者のほんの一時の安らぎなのであろうか。HERLから徒歩15分の私のアパートには、プール、テニスコートや子供の遊び場などがあり、芝はいつも手入れが行き届ている。豊かさとは何か、改めて考えさせられるものがある。

(ひらの  せいしろう、環境健康部病態機構研究室)

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