データのダウンロード
CONTRAIL(Comprehensive Observation Network for TRace gases by AIrLiner)プロジェクトにより民間航空機に搭載したCO2濃度連続測定装置(CME:Continuous CO2 Measuring Equipment)によって飛行中に観測したCO2濃度データである。2005年より日本航空(JAL)が運航する2機のボーイング747-400型機および3機のボーイング777-200ER型機を利用して日本と欧州、アジア、豪州、ハワイ、北米を結ぶ路線で観測を開始した。2017年現在、8機の777-200ER型機と2機の777-300ER型機で観測を続けている。航空機の上昇中と下降中は10秒毎、水平飛行中は1分ごとにデータが取得されている。
概要
作成者
|
町田 敏暢*1 (
![]() ![]() *1 国立研究開発法人 国立環境研究所 地球システム領域 *2 気象庁 気象研究所 *3 気象庁 大気海洋部 *4 獨協大学 |
データ公開日
|
2018/02/08
|
データ提供期間
|
2021/12/31 - 2022/12/31
|
データ提供機関
|
国立研究開発法人 国立環境研究所
Email: cgerdb_admin(at)nies.go.jp |
DOI
|
|
ファイル形式
|
テキスト
|
データ容量
|
1.73 GB
|
バージョン
|
ver.2024.1.0 (最終更新日: 2024/08/23)
|
データセットの言語
|
英語
|
このデータを利用した論文
|
Mahalo Buttonについて |
データセット
観測項目
|
大気CO2濃度
|
精度
|
0.2 ppm
|
観測期間
|
2005年開始 (継続中)
|
測定方法
|
サンプル空気は航空機のエアコンダクトに取り付けた空気インレットから取り込み、ダイアフラムポンプによってNDIR (LI-COR, LI-840)へと導入される。サンプル中の水蒸気はナフィオンドライヤーと過塩素酸マグネシウムによって除去される。
|
計算方法
|
標準ガス導入時を除いて、サンプル空気は継続してNDIRに導入される。2本の標準ガス(NIES 09スケールに準拠)は、上昇下降中に10-15分に一回、水平飛行中に20-60分に一回NDIRに装置較正のために導入される。標準ガスは50秒間導入され、最後の10秒間の出力の平均値が計算に用いられる。サンプル空気は、上昇下降、水平飛行の間、それぞれ10秒、60秒間平均される。サンプル空気のCO2濃度はサンプルの前後の標準ガス出力値の内挿値を基準として計算される。空気取り込みからNDIRでの測定までの約40秒の時間遅れは航空機位置を内挿することによって補正される。
|
キーワード
|
【GCMD_Platform】
Aircraft > AIRCRAFT
【GCMD_Science】Atmosphere > Atmospheric Chemistry > Carbon and Hydrocarbon Compounds > Carbon Dioxide
【自由記述】二酸化炭素、CO2、航空機、B747-400、B777-200ER、B777-300ER
|
更新履歴
|
【2024/08/23】
データを2022年末まで延長。ver.2024.1.0。
【2023/07/25】データを2021年末まで延長。ver.2023.1.0。
【2022/06/30】データを2020年末まで延長。ver.2022.1.0。
【2021/06/30】データを2019年末まで延長。笹川基樹を作成者に追加。ver.2021.1.0。
【2020/07/03】風速、風向、気温のデータを追加。データを2017年末まで延長。石島健太郎と坪井一寛を作成者に追加。ver.2020.1.0。
【2019/03/05】2016年のデータを追加。データの見直しにより一部データを修正。ver.2019.1.0。
【2018/02/08】2005-2015年のデータを公開。ver.2017.1.0。
|
謝辞
謝辞
|
CONTRAILプロジェクトの観測は日本航空株式会社、ジャムコ、JAL財団の多大な支援を得て行われています。また、CONTRAILプロジェクトは環境省・地球環境保全試験研究費(地球一括計上)(環0653、環1151、環1652、環2151)および環境研究総合推進費(JPMEERF20142001)のもと実施しています。
|
参考文献
参考文献
|
Machida, T., H. Matsueda, Y. Sawa, Y. Nakagawa, K. Hirotani, N. Kondo, K. Goto, N. Nakazawa, K. Ishikawa and T. Ogawa (2008), Worldwide measurements of atmospheric CO2 and other trace gas species using commercial airlines, J. Atmos. Oceanic Technol., 25(10), 1744-1754, doi:10.1175/2008JTECHA1082.1.
|
利用規約*
*当サイトをご利用いただいた場合は、本利用規約に同意いただいたものとさせていただきます。
本データセットの作成者(以下、作成者)は、本データセットの二次的利用を希望する者(以下、利用者)に対し、以下の条件のもとで本データセットの二次的利用を許諾する。
許諾の範囲
|
利用者は、本データセットの内容を改変することなく第三者に再配布すること、および、本データセットをもとにして新たに知的生産物 (以下、派生物) を作成して公表することができる。
|
配布の条件
|
本データセットを第三者に再配布する場合、有料で販売してはならない。
本データセットを本利用規約に基づいて第三者に再配布した場合、再配布されたデータセットにも本利用規約が適用される。 利用者は、再配布に際し、再配布により本データセットを受け取る者に対し、本データセットの原配布元のURL、本データセットが本利用規約のもとで提供されていること、および、本データセットは作成者によって随時更新されていることを通知しなければならない。 |
最新版の利用
|
利用者は、特別の理由がない限り、本データセットの最新版を利用しなければならない。
|
出典の明記
|
利用者は、派生物に、その派生物が本データセットを利用して二次的に作成されたものであることを明記しなければならない。
ただし作成者は、利用者に対し、派生物から出典の記載を削除するように要求することができる。その場合、利用者は、合理的に実施可能な範囲で、派生物から出典の記載を削除しなければならない。 派生物において本データセットが重要な役割を担っている場合、その派生物の公開前に、利用者は作成者にコンタクトをとり、共著の打診をしなければならない。 派生物における本データセットの役割が小さい場合(例えばインバースモデリングなどの全球解析)、下記に示す出典および作成者への謝辞を記載するのみで良い。 |
引用の書式
|
本データセットを引用する場合は、以下のように表記しなければならない。
町田敏暢、石島健太郎、丹羽洋介、坪井一寛、澤庸介、松枝秀和、笹川基樹(2018)、CONTRAIL-CMEによる大気CO2濃度データ、ver.x.x.x*1、国立環境研究所 地球環境研究センター、DOI:10.17595/20180208.001. (参照*2: YYYY/MM/DD)
CONTRAIL-CME観測によるCO2データを一般的に引用する場合、Machida et al. (2008)を引用すること。また、https://cger.nies.go.jp/contrail/publications/pubs.htmlに挙げられている関連論文を適宜引用することを推奨する。*1 バージョン番号はファイル名に記載されている。 *2 参照年月日は、ファイルをダウンロードした日付を記載すること。 |
利用報告
|
再配布、および成果物の公表が、不特定多数に向けて行なわれた場合、利用者はデータ提供機関にそのことを速やかに報告しなければならない。
|
問題報告
|
本データセットの内容について、不備や誤り、またはその疑いのある記述を発見した場合、利用者は、その情報を速やかにデータ提供機関に報告しなければならない。
|
無保証及び免責
|
作成者およびデータ提供機関は、本利用規約に基づく本データセットの利用に関して一切の保証をしない。
利用者は、派生物の内容について、作成者またはデータ提供機関が何らかの保証を与えているかのような表現を、作成者に断りなく行なってはならない。 本データセットの利用によって何らかの損害が生じた場合、いかなる損害であってもすべて利用者が責任を負うものとする。 |