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気候変動による雨天時下水増に対する適応技術の開発と水環境への影響評価に関する検討(平成 29年度)
Development of adaptation technology for sewage under rainy weather and its evaluation on water environment

予算区分
ZZ 個別名を記載 気候変動適応関連研究経費
研究課題コード
1720ZZ001
開始/終了年度
2017~2020年
キーワード(日本語)
温度躍層,底層DO,栄養塩類,雨天時下水,リアクター開発
キーワード(英語)
thermocline,dissolved oxygen concentration in the lake bottom water,nutrients,wet weather wastewater,reactor development

研究概要

 本研究では,気候変動の直接・間接的な影響(降雨のパターン変化や極端現象の増加等)による湖沼環境の水質悪化等の評価に向けた検討や適応技術の開発を行う。具体的には,1)湖沼における下水処理水の流入変化に伴い人工的に形成される水温躍層構造による水質・底質環境への影響の解析,2)気候変動による雨天時下水増対策のための高速下水処理リアクター等の適応技術の開発,3)水環境分野における適応策の検討を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

 本研究では,気候変動下において変化する下水処理水が放流水域環境に与える影響評価を行う。具体的には,平水時や出水時の湖沼の水質環境に関して,様々な水質指標(DO,汚濁負荷,有機物特性,栄養塩特性)の把握によって評価する。そして,水環境における適応策の検討を行う。また,下水処理リアクターの研究開発に関しては,気候変動への適用に向けた技術開発を進めながら,高流量に対応するための超高流量対応型リアクターの開発,今後の適用に向けた検討を進める。また,最終年度には適応策の検討を行う。

今年度の研究概要

 下水処理場から排出される放流水の放流の影響を時空間スケールで評価を進める。また,有機物および窒素特性に関する調査を行う。下水処理水が湖沼等の水域に及ぼす影響を評価するための指標(有機物特性,窒素特性,EEM-PARAFAC等)に関して,処理システム内における挙動を把握することにより,処理特性と指標の関連性を把握する。また,対策技術の開発を行うとともに,雨天時における下水処理に関する情報収集(現状把握)や,その評価のための実験準備(実験条件の決定や予備試験)を進める。また,新規の簡易型排水処理リアクターの開発に関して技術的な検討を進める。

課題代表者

小野寺 崇

  • 地域環境保全領域
    環境管理技術研究室
  • 主任研究員
  • 博士(工学)
  • 土木工学
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担当者