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ホーム > 刊行物 > 国立環境研究所ニュース > 8巻 > 4号 (1989年10月発行) > 気道平滑筋の神経支配について

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研究ノート
気道平滑筋の神経支配について
山根  一祐

気管支喘息の発症には気道平滑筋が重要な役割を果たしているが,気道平滑筋を調節している神経には少なくとも3種類あることがわかっている。つまり副交感神経(コリン作動性神経)および交感神経(アドレナリン作動性神経)そして近年発見された「第3の神経」(非アドレナリン作動性抑制神経)である。副交感神経は末端のシナプスからアセチルコリンを,交感神経はノルアドレナリンを放出し,それぞれ気道平滑筋を収縮または弛緩する。「第3の神経」は現在未同定の物質を放出し気道平滑筋を弛緩する。

われわれは気道平滑筋の神経による調節の様子を,モルモットより摘出した気管を電気的に刺激し神経の興奮によって起きる平滑筋の反応から検討している。図は,1〜50ヘルツのパルス電流で20秒間刺激した際のモルモット気管平滑筋の反応を3種の神経に対応した成分に分離したものである。

この結果から,気道平滑筋を弛緩する作用は交感神経よりも「第3の神経」の方が強力であること,また時間経過あるいは刺激周波数との関係で比較すると3種の神経による気道平滑筋の調節にはかなり違いのあることなどが明らかになってきた。

今後,大気汚染物質が気道平滑筋の神経による調節にどのような影響を及ぼすかさらに検討して行く予定である。

(やまね  かずすけ,環境生理部慢性毒性研究室)

図  電気刺激によるモルモット気管筋の反応

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