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 2001年4月から独立行政法人として新たな体制で出発するため,環境省(前環境庁)の研究機関としての「国立環境研究所ニュース」はこれが最後の発行である。 最後といっても特別の感情はなく,むしろ,今後の国立環境研究所のあり方を改めて前向きに考える機会としたい。 国民の生命や健康を守り,暮らしの場である環境の健全性を損なうことなく次世代に引き継いでいくことが何よりも重要であり,そのために必要な調査研究を行い,その結果を政策に反映させていくことが第一義的に求められる使命であると私は考えているが,そうするために何が必要であろうか。 個々の研究者や研究を支援してくれている職員の日々の努力や切磋琢磨は言うに及ばないが,得られた研究成果(情報)を幅広く示し伝えていく努力とともに市民からの声を真摯に受け止めることのできる双方向の関係を築いていくことも必要であろう。真に社会に貢献する研究所のあり方,その存在意義の真価が問われると私は感じている。

(T.H.)