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 巻を改めるに際して,ニュースのスタイルもかなり変えました。外見がどのくらい変わったか,ご覧になっていくつまで指摘できるでしょうか。内容もかなり柔らかくして,親しみやすくしていくつもりでいます。それでも役所の出版物だから,そうそう過激に柔らかくというわけにはいかないそうです。

 この号では,随想を当所の共同研究員でもあるワイスバードさんにお願いしました。その控え目な筆は,わが国の研究者にとって十分耳の痛い話になっているのではないでしょうか。他の研究者の仕事に対する批評の仕方は,実はわが国でも学問分野によって随分違います。それは,いろんな学会を渡り歩いた経験からも確かなことです。日本にだって,まるで機関銃の撃ち合いのように手厳しい議論を交わす,それでいて一向に雰囲気が悪くならない学会もあるのです。当所の中でも部が違えば,議論の仕方は相当に違うのではないでしょうか。それにしても,一般的な傾向としてはワイスバードさんの言うことは当たっていて,私たち日本の研究者は,あるいは日本人一般も,批評をすること,それを聞くこと,いやそもそも議論をすることに慣れてはいないようです。このニュースが研究者の間の率直な意見の交換の場としても役立っていくといいと思っています。( K.O.)