編集後記
国立環境研究所設立20周年の記念事業も無事に執り行われた。新たに定められたシンボルマークのもとに,次の10年間に向けての出発である。環境汚染,人口問題,エネルギー等,私たちは10年後にいったい何にとりくんでいるのだろうか。
今月号のニュース編集WG委員会は,梅雨明けの猛暑のなかでの作業となった。毎回感じることであるが,自分自身のことであっても,日々のなりわいを過不足なく,しかもわかりやすく伝えるのは,けっして簡単なことではない。まして,第三者の文章の査読・編集となるとなおさらである。こういう時には,超弩級の名文を思い出すのがよいだろう。”知に働けば角がたつ,情に棹させば流される。”
猛暑,難文,また日々のなりわいも,一瞬,消え失せたかのようである。(A.H.)
目次
- 有限地球観と地球科学
- 創立20周年記念式典を挙行
- 20周年記念特別研究発表会報告論評
- 海産円石藻による物質循環と凝結核形成省際基礎研究の紹介
- 地下水中における硝酸性窒素の起源に関する研究プロジェクト研究の紹介
- 故高橋弘氏を偲ぶ
- “Enhanced tolerance to photooxidative stress of transgenic Nicotiana tobacum with high chloroplastic glutathione reductase activity” Mitsuko Aono, Akihiro Kubo, Hikaru Saji, Kiyoshi Tanaka and Noriaki Kondo: Plant and Cell Physiology,34(1),129-135,(1993)論文紹介
- 波照間−地球環境モニタリングステーションにおけるエアロゾルとオゾンの測定研究ノート
- 自由連想法とクラスター分析による水辺に対する住民意識の研究論文紹介
- 新刊・近刊紹介
- 主要人事異動