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1998年12月25日

ISO環境マネジメントシステム規格への企業の対応に関する調査研究

国立環境研究所研究報告 R-137-'98

表紙
R-137-'98 [3.4MB]

 1996年9月にISO(国際標準化機構)によって発行された環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001は,近年,企業や行政などから注目され,その認証取得件数は著しく増加している。

 本報告書では,日独企業の環境マネジメントシステムへの対応の相違点や,持続可能な社会に向けた今後の企業の課題を探るために,ISO14001を認証取得した日本企業へのアンケートと環境先進国といわれるドイツの企業へのヒアリングを行っている。すなわち,企業がISO14001へどのような対応をし,環境パフォーマンスや環境情報の公開にどのような影響が出ているのか,などについて把握を試み,日独の調査結果を比較考察した。その結果,とりわけ日本企業の環境マネジメントシステムにおける課題として,具体的な数値を含んだ環境情報の把握及び公開,利害関係者との直接的なコミュニケーションの促進,環境コストの把握,金融機関などのサービス業による環境マネジメントシステムの構築と外部への働きかけ,などが挙げられた。