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ホーム > 刊行物 > 国立環境研究所研究報告 > バックグラウンド地域における環境汚染物質の長期モニタリング手法の研究(III)−摩周湖における水試料の代表性と底質中の汚染記録概要

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国立環境研究所研究報告R-126-'90
「バックグラウンド地域における環境汚染物質の長期モニタリング手法の研究(III)−摩周湖における水試料の代表性と底質中の汚染記録−昭和58〜62年度特別研究報告 (90p.) 」

この報告書では、摩周湖の水収支と湖水の混合機構に関する研究成果および底質に残されている汚染の歴史を解読するために実施した研究の成果を示した。深くて冷たい摩周湖も1年に1度、湖面の氷が解ける頃、ほぼ完全に湖水が混合することを、その境界条件も含めて始めて明らかにした。

一方、夏にはその年の汚染が表層水にのみ反映されることから、夏の終わりに1度だけ調査をして、変化しない深層水との比較をすることによって極めて高感度に最近の変化を検出できることも明らかにした。

静かにゆっくりと降りつもる湖底には、人知れず汚染の歴史が刻まれており、湖底の堆積速度を推定することによって、近年の化石燃料の使用量の増加を反映する記録が明瞭に読み出されることも示した。地球環境の汚染が問題となっているこの時期に、摩周湖をベースに10年来続けてきた自然湖沼を用いたバックグラウンドモニタリング手法に関する本研究成果を報告できることは時機を得たものと思われる。


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