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2024年4月16日

国環研のロゴ
地球沸騰化時代の適応策100選!
-ADAPTATION アダプテーション[適応]気候危機をサバイバルするための100の戦略-

(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付)

2024年4月16日(火)
国立研究開発法人国立環境研究所
 

 「気候変動適応」とは一体何なのか。国立環境研究所気候変動適応センター(以下「CCCA」という。)肱岡靖明センター長と根本緑気候変動適応専門員は、国内外の気候変動影響と適応への取組を紹介する書籍「ADAPTATION アダプテーション[適応]気候危機をサバイバルするための100の戦略」を2024年4月16日(火)に出版します。
 カーボンニュートラルを実現するだけでは、激甚災害や亜熱帯化する気候には対応できない地球沸騰化時代に突入しています。自然災害や健康、水環境、生態系、そして農業、林業、漁業を含むあらゆる産業・経済活動のリスクに備えるために、CCCAが数年にわたり蓄積してきた多くの記事を再構成し、各業界の関係者の現場からの声や取組の実例を紹介しています。誰にでもわかりやすく解説する「気候変動適応」の決定版です。また、適応推進の課題や今後の展望なども盛り込み、気候変動下における新たな働き方や「チャンスの適応(プラスの機会)」も多数紹介しています。

1. 出版の背景

世界や日本はカーボンニュートラルに向けて歩みを進めていますが、過去に排出された温室効果ガスの大気中への蓄積もあり、この先もある程度の気候変動とその影響は避けられません。これからは、温室効果ガスを減らす「緩和」とともに、変化する気候のもとで悪影響を最小限に抑える「適応」への取り組みが不可欠です。CCCAは、気候変動適応法に基づき適応の情報基盤の中核を担うべく、2018年12月の設置以来、情報プラットフォーム「A-PLAT」を運営し、国内外の関連する情報を収集・蓄積・発信してきました。今般、「A-PLAT」に掲載された多くのインタビューや適応策の情報を再構成し、国内外で既に生じている、また将来起こりうる気候変動影響と適応7分野における100項目を、わかりやすい文章と実際の写真とともに紹介する書籍を出版しました。

2. 目次

目次の画像

3. 本書の見所

1)日本の適応7分野(農林水産業、水環境水資源、自然生態系、自然災害沿岸域、健康、産業経済活動、国民生活都市生活)の気候変動による影響と国内外の適応策100件を掲載 2)個人が取り組める衣食住の適応策(食品原料・加工品、衣服、住居、暑熱、防災、教育) 3)現在から将来リスクも考慮した適応策の提案 4)事業活動における気候リスクの管理 5)プラスの影響による適応ビジネスの創出 6)各業界/関係者の現場からの声や取組の実例紹介

4. 本書を通して

・国内外で既に生じている影響、また将来起こりうるリスクに備える適応の取り組みを広く周知し、気候変動適応の認知向上に貢献します。 ・全国の地域気候変動適応センターや気候リスク管理に取り組む民間企業に広く周知し、参考書として活用いただくことで、市民や地場産業を支える関係者の適応実践の一助となることを目指します。 ・高校生以上に向けて、社会や環境変動を「適応」の視点で理解を深めるための参考書としても活用いただけることを目指しています。

5. 書籍概要

【タイトル】ADAPTATION アダプテーション[適応]気候危機をサバイバルするための100の戦略 【著者】肱岡靖明 編著 根本緑 著 【出版社】山と溪谷社 【発売日】2024年4月16日(火) 【価格】3,080円(税込) 【URL】https://www.yamakei.co.jp/products/2823310480.html(外部サイトに接続します)

6. 発表者

本報道発表の発表者は以下のとおりです。
国立環境研究所
気候変動適応センター
 センター長 肱岡 靖明
 気候変動適応専門員 根本 緑

7. 問合せ先

【研究に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所 気候変動適応センター
センター長 肱岡 靖明
気候変動適応専門員 根本 緑

【報道に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所 企画部広報室
kouhou0(末尾に”@nies.go.jp”をつけてください)