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令和2年度化学物質環境リスク初期評価等実施業務(令和 2年度)
Implementation of initial risk assessment of environmental chemicals

予算区分
BY 環境-委託請負
研究課題コード
2020BY005
開始/終了年度
2020~2020年
キーワード(日本語)
環境リスク評価,水生生物有害性評価,曝露評価,免疫毒性
キーワード(英語)
environmental risk assessment,aquatic hazard assessment,exposure assessment,immunotoxicity

研究概要

環境中に存在する多数の化学物質の中から、人の健康や生態系に対して有害な影響を及ぼす可能性のあるものを効果的に抽出し、効率的に環境リスク管理施策を進めていくため、化学物質の環境リスク初期評価を行っており、その結果を「化学物質の環境リスク評価」(通称「グレー本」)として公表してきている。化学物質の環境リスク初期評価の実施に当たっては、国内外の動向を踏まえ評価手法のさらなる改善を図りつつ、同評価を効率的かつ整合的に進める必要がある。
本調査では、これまでの成果を踏まえ、リスク評価結果のリスク管理施策への適用に関して検討を行うとともに、「化学物質の環境リスク評価」のとりまとめに係る検討全体の企画・立案、運営・調整を総合的に行い、国内外の科学的知見を最大限に活用しながら、曝露評価及び生態リスク初期評価の各作業を進めるほか、生態リスク初期評価に資する生態影響試験に関する指導や助言、評価手法を高度化するための検討、化学物質の環境リスク初期評価に関連するOECDでの取組に貢献するための作業等を行うことを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

1. 「化学物質の環境リスク評価第19巻」の取りまとめを主な業務としつつ、「化学物質の環境リスク評価」の企画・立案、運営・調整及び総合とりまとめに関する検討及び必要な作業を行うとともに、当該評価を構成する曝露評価、健康リスク初期評価及び生態リスク初期評価に係る作業間の総合調整を行う。
2. 化学物質の環境リスク初期評価手法の高度化等に関する検討を行い、環境リスク初期評価ガイドラインの改訂を通して現実的・効率的なリスク評価手法の確立に貢献する。

今年度の研究概要

1. 「化学物質の環境リスク評価第19巻」として公表する予定の物質の基本的情報、曝露評価及び生態リスク初期評価に関する情報を収集し、初期評価ガイドラインに沿って作業を進める。
2. 化学物質の環境リスク初期評価手法の高度化に関する検討として、(1) 曝露評価及び生態リスク初期評価について、データの信頼性や評価の判断基準等、これまでに評価を進めた中で問題となった論点等を整理し、必要な場合にはその改善を図る。化学物質の環境リスク初期評価ガイドラインの改定に向けた課題等を整理し、必要に応じて改定を検討する。(2)生態リスク初期評価において専門家判断の根拠の一つとして活用することとしている定量的構造活性相関(QSAR)について、国内及び諸外国の最近の動向等を踏まえつつ、更なる活用に向けた課題の整理等を行う。(3) 底質の生態リスク初期評価について、他制度や諸外国での評価の考え方や手法等に関する情報及び具体的なリスク評価の事例を収集するとともに、環境リスク初期評価対象物質へ適用した場合の検討を行うとともに、底生生物に係るリスク評価のあり方に関する検討を行う。(4) 健康リスク初期評価における新たな評価項目としての免疫毒性評価導入の可能性について、整理する。

課題代表者

鈴木 規之

  • 企画部
  • フェロー
  • 博士(工学)
  • 工学,化学,土木工学
portrait

担当者

  • 大野 浩一環境リスク・健康領域
  • portrait
    山本 裕史環境リスク・健康領域
  • 松崎 加奈恵
  • 長尾 明子
  • 兵頭 栄子
  • 杉浦 智子
  • 後藤 碧
  • 小池 英子環境リスク・健康領域