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森林放射性セシウム動態データベースの構築とマルチモデルによる将来予測(平成 29年度)
Development of forest radioactive cesium dynamics database and projection of radioactive cesium using multi-model simulations

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1618CD033
開始/終了年度
2016~2018年
キーワード(日本語)
放射性セシウム137
キーワード(英語)
radionuclide cesium-137

研究概要

東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故により汚染された地域の約7割は森林である。森林に降下した放射性セシウムは、森林内での分布が変化していく。研究機関や行政機関により調査が行われ、観測データが蓄積されつつあり、今後観測されたデータを統合的に収集・解析しモデルを用いて放射性セシウムの挙動を予測していくことが必要である。本研究は、放射性セシウム動態の観測データを最大限収集整理しデータベースを構築する。そのデータを用いてマルチモデル(複数モデル)による将来予測を行う。また、データベースとモデルはオープンアクセス化する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

本研究は、「データベース構築」、「モデリング」、「地理情報整備」からなる。「データベース 構築」では、独自に多点調査を行うとともに、学術雑誌、大学、林野庁・都道府県の各種調査で取得されたデータを収集し、データベースを構築する。「モデリング」では、森林総合研究所が運用しているモデル RIFE1 モデルと、国立環境研究所が開発した ForRothCs モデルを利用する。両モデルを、構築したデータベースを用いて、パラメータ決定とモデルの検証を行う。「地理情報整備」では、モデルの広域展開に必要な、植生図と土壌特性図を新規に構築する。これらを用いて、森林に降下した放射性セシウムの動態を長期で広域予測する。
平成 28 年度
「データベース構築」「モデリング」「地理情報整備」
平成 29 年度以降
「データベース構築」「モデリング」「地理情報整備」「将来予測・広域予測」
「データベース・モデルのオープンアクセス化とアーカイブ化」
「シンポジウムの開催と IAEA へのデータ提供」

今年度の研究概要

引き続き、データベースの構築、モデル化、地理情報の整備を進める。
データベースの構築を継続する。国内外の学術雑誌に掲載されている論文、行政が作成した報告書等を中心にデータを抽出していく。葉、枝、幹、リター、鉱質土壌、キノコについて、放射性セシウム濃度(Bq/kg: 単位重量あたり)とインベントリ(Bq/m2: 単位面積あたり)のデータを蓄積していく。その他、位置情報や林齢など森林の状態を表す情報を入力していく。森林総合研究所のRIFE1モデルおよび国立環境研究所のForRothCsモデルを、事故後複数年の観測データを用いてパラメータリゼーションする。引き続き、森林内の放射性セシウムの初期沈着量や植生・土壌について地理情報を整備する。大気モデルによる湿性・乾性沈着データも整備する。

外部との連携

研究代表者は、国立研究開発法人 森林研究・整備機構(森林総合研究所)の橋本昌司博士。

関連する研究課題

課題代表者

仁科 一哉

  • 地域環境研究センター
    土壌環境研究室
  • 主任研究員
  • 博士(農学)
  • 林学,農学,コンピュータ科学
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