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原発事故により放出された大気中微粒子等のばく露評価とリスク評価のための学際研究
(サブテーマ5)大気拡散・ばく露評価統合モデルの構築(平成 29年度)
Interdisciplinary Study on Inhalation Exposure and Risk Assessment focusing on Suspended Particles derived from the Nuclear Accident
(Subtheme 5) Development of integrated model of atmospheric diffusion model and exposure model

予算区分
BA 環境-推進費(委託費) 5-1501(5)
研究課題コード
1517BA008
開始/終了年度
2015~2017年
キーワード(日本語)
原子力発電所事故,初期被ばく線量,ヨウ素131,セシウム137,大気拡散モデル,内部被ばく線量評価モデル
キーワード(英語)
Nuclear power plant accident,Initial dose,I-131,Cs-137,Atmospheric diffusion model,Internal dose estimation model

研究概要

本研究は、原発事故により大気中に放出された放射性物質の性状と時空間分布を再現し、吸入ばく露に伴うリスクの評価の高度化に必要な、より精緻な線量評価手法の提示を目的とする。とくに、事故後初期に採取された大気中微粒子試料に含まれる放射性核種の構成比と性状を解明する実験科学的手法と、環境への放出から人への影響に至る過程を記述する拡散モデル、ばく露モデル、線量評価モデル等の数理的手法の組み合わせにより、初期被ばく線量の不確実性の低減のために求められる知見の集積を目指す。このため、
・実験科学的手法の知見と数理的手法の知見を統合した被ばく線量の総合解析手法を設計し、研究班全体を統括する(サブ1)。
・大気汚染常時監視局の浮遊粒子状物質連続監視装置のテープ状ろ紙を利用して、事故後初期におけるヨウ素131の大気中濃度を推定するためにヨウ素129の測定を行うととともに、微粒子中の放射性セシウムの性状解明を行う(サブ2)。
・これと先行調査研究をもとに、大気中セシウム濃度とヨウ素濃度の、福島県等の東北南部と関東地方での時空間分布を再現する(サブ3)。
・事故後に採取された微粒子の性状および核種組成に関する情報を基に、特定の部位への影響評価手法や微粒子中の短寿命核種を考慮した線量評価手法の改良を行う。(サブ4)

サブテーマ5では、サブテーマ2、3の成果をもとに大気拡散モデルを改良するとともに、サブテーマ4の成果をもとに内部被ばく線量推定モデルを精査し、両モデルを結合して事故後初期の呼吸由来の被ばく線量の推計と不確実性評価を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

H27
放射性核種の大気中濃度の時空間分布を用い、呼吸経由の内部被ばく線量推定モデルを設計する。放射性物質用の領域スケール大気拡散モデルを大気中濃度の時空間分布データによって検証し、放射性核種の大気濃度の推計を精緻化する。
H28
改良した大気拡散モデルと内部被ばく推定モデルを統合して、内部被ばく量を試算する。モデルパラメータの不確実性を加味して、不確実性を評価する。実測データと比較することによって推計結果の妥当性を評価し、各種パラメータを精査する。
H29
構築した被ばく線量モデルを用いて、福島県内および放射性核種が到達した可能性のある地域について、事故から1か月程度の内部被ばく線量とその不確実性の地域分布を推計する。サブテーマ2〜4の知見を踏まえて、被ばく線量推計結果の不確実性を要因別に解析する。

今年度の研究概要

前年度までに構築した被ばく線量モデルを用いて、福島県内および放射性核種が到達した可能性のある地域について、事故から1か月程度の内部被ばく線量とその不確実性の地域分布を推計する。サブテーマ(2)〜(4)の知見を踏まえて、被ばく線量推計結果の不確実性を要因別に解析する。

外部との連携

課題代表、サブテーマ1代表 森口祐一(東京大学/大学院工学系研究科)

サブテーマ2代表 海老原充(首都大学東京/大学院理工学研究科)

サブテーマ3代表 中島映至(JAXA/EORC)

サブテーマ4代表 甲斐倫明(日本保健物理学会) 

課題代表者

大原 利眞

  • 企画部
  • フェロー
  • 工学博士
  • 工学,地学,システム工学
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担当者