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広域環境変化に関する生物・生態系応答機構解明と適応戦略(平成 29年度)
Ecological responses to global environmental changes

予算区分
AA 課題解決型
研究課題コード
1620AA033
開始/終了年度
2016~2020年
キーワード(日本語)
環境変動,生物生態系影響
キーワード(英語)
environmental change,ecological responses

研究概要

気候変動や大気汚染といった広域環境変動に対する生物・生態系の応答機構を明らかにする必要がある。
本プロジェクトでは、
・環境変動に対する生物・生態系応答の既存データを集約して適応戦略に生かせるように整理する
・緊急に取り組むべき環境変動(気候変動・大気汚染)に対する生物応答メカニズムを解明する
ことを通じて、広域環境変動に対する適応戦略に生物・生態系応答の科学的根拠を与える。

全体計画

本プロジェクトは以下の3つを柱として進める。
【サブテーマ1:環境変動に対する生物応答】環境変動で、何が、どの様に応答するか?
 温室効果ガスによる気温上昇や、大気汚染による光化学オキシダントが生物・生態系に及ぼす影響は甚大であると懸念されているが、これに対して実装可能な適応戦略を示せるに至っていない。一方で、ある特定の生物や生態系の機能が温度変動や大気汚染物質暴露によってどのような応答を示すか?といったデータは、多くの研究者による検証の長年の成果が科学論文や報告書といった形で世界中に散在している。本サブテーマでは、これらの既存データを集約し、適応戦略に生かせる形式に整理する。

【サブテーマ2:環境応答機構解明】環境応答は、なぜ、どのように起きているか?
 複雑に関連し合う事象の詳細機構を明らかにすることで生物・生態系を考慮した適応戦略を構築することが可能となる。本サブテーマでは、広域環境変動の中でも特に緊急性が高いとされている「気候変動」と「大気汚染」が植物の生理機能へ及ぼす複合影響について、その詳細機構を明らかにする。

【サブテーマ3:広域環境変動影響評価】どのような適応戦略が適切か?
 環境変動によって生物の生理機能が影響を受けると、分布や生態・フェノロジーが変化することが予測される。適応戦略は詳細〜広域スケールにわたる影響を考慮しながら構築する必要がある。また、地域ごとの社会システムや経済動向を加味することも重要である。本サブテーマでは、今後予測される気候変動と大気汚染のシナリオに基づいて、生物応答解析(サブテーマ1・2で得られる情報を活用)を行う。

今年度の研究概要

環境変動に対する生物応答解析のために必要な基礎データ集について、前年度に選定した文献をデータフォームに整理する作業を開始する。また、高山生態系と熱帯沿岸生態系の分布情報整備を継続する。
環境変動(気候変動と大気汚染)に対する植物の応答メカニズムを解明する調査・実験を継続する。

外部との連携

東京薬科大学 野口航教授

課題代表者

井上 智美

  • 生物・生態系環境研究センター
    環境ストレス機構研究室
  • 主任研究員
  • 理学博士
  • 生物学,化学
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担当者