- 予算区分
- BH 環境-石油特会
- 研究課題コード
- 1414BH002
- 開始/終了年度
- 2014~2014年
- キーワード(日本語)
- MRV
- キーワード(英語)
- MRV
研究概要
JCMを実施するインドネシアにおいて、面的な広がりをもった低炭素社会を先導する実験的な事業地区・都市を設定し、当該地区・都市の温室効果ガスの排出計測システムを整備することにより、その地域特性を活かした低炭素促進支援システムの設計、提案を行うとともに、実際に低炭素促進支援システムの導入業務を実施し、その効果を把握する。さらに、低炭素促進支援システムの導入による二酸化炭素等の削減効果をGOSAT-2を用いて把握検証するMRV手法の確立を目指すことを目的としている。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
都市の住宅、商業、業務施設と、工場において、温室効果ガス排出量を推計するための、エネルギー消費量を自動計測、データを蓄積、分析するために、計測装置を必要箇所に設置し、自動計測したデータを収集し、インターネットを経由してクラウド環境上のサーバへ転送して、データベースに蓄積するエネルギー消費量集約装置を設計、構築する。環境省、自治体、国立環境研究所及び地球環境戦略研究機関の研究者、インドネシア環境省、ボゴール農業大学の研究者に加え、必要に応じて他機関の関係者を含めて、国内外の連携体制を構築し、上記装置を運用し、その有効性の検証と、更なる改善に向けた検討を行う。また、排出量算定データの検証手法の開発を行うとともに、AIMモデルの一部を改良して都市スケールでの排出量削減の将来目標と当該目標へ到達するロードマップの構築を可
能にする手法として構築する。
今年度の研究概要
本事業の採択後速やかに、関係各機関との間で必要な体制構築、調整、業務委託や機器類の調達の手続きを行う。並行して初期の段階から、計測、集約装置設置に向けて、インドネシア都市部や国内EIPの現地調査を行う。更に、優先計測対象を決定する上で必要になる、インドネシアのエネルギー消費状況等の予備調査や、低炭素政策等の調査を実施する。
計測対象を決定後、エネルギー消費量計測、集約、共有装置の開発と並行して、計測対象の詳細な現地調査を行って、装置の性能にフィードバックさせる。設置準備が整った測定点から順次、計測、収集装置を設置し、共有装置を用いて関係者間で情報共有を開始する。実際の運用を通じて、改善点等を洗い出し、装置の更なる改善に反映させる。
これらの業務と並行して、低炭素効果評価手法の開発を採択後速やかに開始する。
外部との連携
インドネシア ボゴール農科大学、インドネシア バンドン工科大学、IGES
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