ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

速度マネージメントに着目したエコドライブ普及施策の定量的評価(平成 26年度)
Quantitative evaluation of the policy for promoting the eco-drive way focusing on speed management

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1214CD018
開始/終了年度
2012~2014年
キーワード(日本語)
エコドライブ,速度マネージメント,交通流シミュレーション
キーワード(英語)
Eco-driving, Speed management, Traffic simulation

研究概要

交通安全の観点から速度マネージメントが推進されている。一方、低炭素社会の実現に向けて、運輸部門における自家用乗用車からのCO2排出削減が急務となっており、即効性のある対策としてエコドライブの普及が推進されている。そこで、一般に推奨されている「ゆっくりとした発進加速」とは異なり、「規制速度を守る」というエコドライブ方法を推奨する施策によって、交通流全体のCO2排出量が削減されることを、3つの地方都市をケーススタディとして、交通流シミュレーションを用いて検証する。また、普及施策として、ドライバーの自主的な取り組みに依存しない速度違反の取締り強化、速度リミッター装置の導入等を検討し、さらに、中期的な視点から、電動車両が普及した場合のエコドライブの役割を定量的に評価することを本研究の目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

平成24年度は、速度マネージメントの推進に関する情報収集を行い、エコドライブ普及シナリオを検討する。交通流シミュレーション上でシナリオを実現するためのソースコード作成し、既存データの解析、豊田市をケーススタディとした調査、評価を行う。シャシーダイナモ試験は、ガソリン車等を対象として実施する。平成25年度は、一般道での走行実験を行い、エコドライブ実施車両の後方車両の挙動に与える影響を観測する。つくば市、明石市をケーススタディとした調査、評価を行う。電動車両のシャシーダイナモ試験を実施し、CO2排出量推計モデルの対応車種を拡大する。平成26年度は、対応車種の拡大に合わせて再評価を行う。評価手順書を作成し、研究結果は、ホームページ等を作成して、広く社会・国民に発信する。

今年度の研究概要

昨年度に引き続き、既存のCO2排出量推計モデルの改良を検討する。さらに、ガソリン乗用車、ディーゼル貨物車について、推計に利用可能なエンジンマップの数を増やすとともに、研究の最終的な成果をとりまとめる。

外部との連携

研究代表者:安藤良輔(公益財団法人豊田都市交通研究所部長)、研究分担者:加藤秀樹(公益財団法人豊田都市交通研究所主席研究員)、鈴木勉(筑波大学大学院教授)との共同研究である。

関連する研究課題
  • 0 : 地域環境研究分野における研究課題

課題代表者

近藤 美則

  • 地域環境保全領域
    広域大気研究室
  • 主席研究員
  • 博士(工学)
  • システム工学
portrait