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観測と数値予報を統合したPM2.5注意喚起手法の改良(平成 26年度)
Development of the PM2.5 warning method with the combination of observations and numerical forecasts

予算区分
KZ その他公募
研究課題コード
1315KZ003
開始/終了年度
2013~2015年
キーワード(日本語)
微小粒子状物質,注意喚起,数値予測
キーワード(英語)
PM2.5, warning, numerical forecast

研究概要

2013年1月のPM2.5高濃度の報道により、我が国でのPM2.5に対する一般の関心は急速に高まっている。2月に行われた環境省のPM2.5専門家会合では、PM2.5濃度の日平均値70μg/m3が注意喚起のための暫定的な指針として提案された。判断方法としては、早朝5-7時の1時間値の平均値として85μg/m3が日平均値70μg/m3に対応するとされた。また、11月の専門家会合では、当日5-12時の平均値が80μg/m3を超えた場合も注意喚起を実施するとされた。しかし、これらの判断方法は暫定的な手法と考えられ、専門家会合報告書は指針値については十分な追跡調査に取り組んで妥当性を評価し必要に応じて見直す必要性を述べると共に、「注意喚起の正確性を高めるためには実測値だけでなく、シミュレーションモデルによる濃度予測も併用することが有効」であるとし、シミュレーション予測の精度向上の必要性が指摘されている。
 このような背景を踏まえ、本研究は国立環境研の大気汚染予測システムVENUSで計算されたPM2.5濃度を、観測データと比較し統計的に分析する。分析結果を踏まえ、観測データにVENUSの予測情報を加味し改良した注意喚起手法を開発する。一方で、VENUSの抜本的更改のために、モデル主要部、エアロゾル計算手法、発生源データ、観測データ同化等の各項目について検討・開発し、導入による精度改善程度を調べた上で導入し次期VENUSを開発する。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

H25年度:VENUSによるPM2.5計算値を観測データと比較して精度検証を行う。また、そらまめおよび遠隔地データのリアルタイム取得システムを構築する。VENUSのモデル主要部の見直しと発生源データの更新に着手しつつ、データ同化手法について検討する。
H26年度:観測データに、VENUSの予測情報を加味することにより改良した注意喚起判断手法の開発を行う。VENUSのモデル主要部の更新を行う。また、エアロゾル計算手法の改良を検討する。また、VENUSに組み込む観測データ同化手法を開発する。
H27年度:注意喚起判断情報の自動配信をVENUSホームページで行う。前年度までに検討した各項目を採用した場合の精度改善度合いを計算により見積もった上で、VENUSに組み込み更新版VENUSを開発する。

今年度の研究概要

H26年度は、観測データに、VENUSの予測情報を加味することにより改良した注意喚起判断手法の開発を行う。また、VENUSのモデル主要部の更新について検討を行う。また、エアロゾル計算手法の改良を検討する。VENUSに組み込む観測データ同化手法についても検討を開始する。

外部との連携

課題代表者が実施している地環研等とのII型共同研究「PM2.5の短期的/長期的環境基準超過をもたらす汚染機構の解明」(H25-27)および環境研究総合推進費「PM2.5予測精度向上のためのモデル・発生源データの改良とエアロゾル揮発特性の評価」(H26-28)と、データや知見等を共有することにより連携する。

関連する研究課題

課題代表者

菅田 誠治

  • 地域環境研究センター
    大気環境モデリング研究室
  • 室長
  • 博士 (理学)
  • 理学 ,地学
portrait

担当者