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物理場に応答する浅い湖沼におけるリンの動態の解明とそのモデル化に関する研究(平成 24年度)
Modelling of phosphorus dynamics in a shallow eutrophic lake - effects of physical field.

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1112CD009
開始/終了年度
2011~2012年
キーワード(日本語)
リン,懸濁物,リン画分
キーワード(英語)
phosphorus, suspended particles, phosphorus fractions

研究概要

本研究は、霞ヶ浦におけるリンの動態の解明を最終的な到達点とする。そこで、以下の研究目的を設定し、それを実行する。

1:霞ヶ浦の底泥・懸濁物に含まれるリン画分を把握し,その変動を明らかにする.

2:霞ヶ浦周辺・内部の懸濁物のソースとなり得る水生植物や、プランクトンなどに関してリンの画分を計測し、それらの組成を明らかにする。

3:霞ヶ浦における懸濁物中に含まれるリン画分別の分解速度を定式化し、既に開発済みのモデル内に導入を行うことで溶存性無機態リンのソースの把握を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

2011年度:
2011年度、申請者は現地観測を主体に研究を行う.

湖沼内の底泥・懸濁物に含まれるリン画分を把握し,その地点別・季節別の変動を明らかにする.リン画分は,主に金属成分に吸着する無機態リンおよび,有機態リンの6分画を対象とする.

2012年度:
湖沼内で得られた湖水の分解実験(100日)を行い、湖水中の懸濁物の分解過程をモニタリングする。その変動を計測することで、好気条件下におけるリンの分解速度などを定式化する。

巻き上がりを対象とした、底泥の土粒子から遊離するリンの量を定量化する。

定式化した懸濁粒子の分解速度を既存のモデルに導入し、溶存性無機態リンの供給量を見積もる。

今年度の研究概要

今年度の計画:湖沼における底泥・懸濁物のリン画分の把握.
 申請者が所属する研究室では,月に1度,霞ヶ浦において,全域調査を行っている.その際に,採泥・採水を,それぞれ,3地点・10地点で行っている.申請者はこの全域調査を有効に活用し,各地点におけるリン画分の定量化を行う.

特に、霞ヶ浦では、有機態リンが極めて重要な役割を果たしていると考えられるため、有機態リンの分画を行い、その現状把握を行う。

外部との連携

特になし。

備考

(6)-1 流域圏における生態系機能と環境因子の連動関係の定量評価に関する研究

関連する研究課題
  • 0 : 地域環境研究分野における研究課題

課題代表者

篠原 隆一郎

  • 地域環境保全領域
    湖沼河川研究室
  • 主任研究員
  • 博士(環境学)
  • 土木工学,工学,地理学
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