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長期データを活用した陸水生態系評価(平成 23年度)
Integrated assessment of freshwater biodiversity and ecosystem using long-term data

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1111AQ006
開始/終了年度
2011~2011年
キーワード(日本語)
陸水生態系,生物多様性評価,内水面漁業,レジームシフト,マクロエコロジー
キーワード(英語)
freshwater ecosystem, biodiversiy assessment, inland fisheries, regime shift, macroecology

研究概要

陸水生態系は様々な人間活動の複合的な影響を受け、不健全化が著しい。陸水における生物多様性・生態系の更なる損失・劣化を速やかに回復させるために、生物多様性や生態系の状態やトレンドを評価し、それらに影響をあたえる駆動要因を特定する必要がある。本研究課題では、長い間蓄積されてきた統計資料や長期モニタリングデータを広く収集し、それらの様々なデータを統合することで、生物多様性、生態系機能や生態系のトレンドを明らかにすることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

本課題では、長期データを活用し、(1)全国約20湖沼を対象とした内水面漁獲量のトレンド評価、(2)湖沼生態系が跳躍的に変化した転換点(ティッピングポイント)の特定などを行う。(1)では、漁業センサスと漁業養殖業生産統計の長期データを統合することにより、漁獲努力量を考慮した漁獲量のトレンドを明らかにする。(2)では、本研究所が実施している霞ヶ浦全域調査の約30年のモニタリングデータを活用し、ティッピングポイント(転換点、限界点)の特定を行い、過去にどのようなレジームシフトが何回生じた可能性があるかなどを明らかにすることを目指す。

今年度の研究概要

1年目は、(1)漁獲努力量を考慮した漁獲量のトレンドを明らかにし、20湖沼間でそのパターンを比較する、(2)霞ヶ浦の様々な長期データを統合し、ティッピングポイントの特定の解析に適したデータセットを作成する。

関連する研究課題

課題代表者

松崎 慎一郎

  • 生物多様性領域
    生態系機能評価研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(農学)
  • 生物学,農学,水産学
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