ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

化学物質の定量的環境リスク評価と費用便益分析(平成 22年度)
Quantitative environmental risk assessment and cost/benefit analysis of chemical pollutants

予算区分
AK リスクセンター
研究課題コード
0911AK001
開始/終了年度
2009~2011年
キーワード(日本語)
生態リスク評価,環境毒性学,個体群レベル効果
キーワード(英語)
ecological risk assessment, ecotoxicology, population-level effect

研究概要

環境化学物質の生態系へのリスクを生態学的な視点から評価する解析法を発展させ、リスク削減のための最適な管理手法の提案を目指して、管理法の合理的評価法の立案を試みる。生態系へのインパクトを定量化するために、絶滅リスクや生態系の機能低下を数理生態学モデルの手法によって予測する手法を考案する。推定された生態リスクの定量的推定値が、環境管理や政策の場で生かされるためには、化学物質の便益や管理コストとの比較が必要である。合理的な比較評価に基づく最適管理手法のための解析手法を研究する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

化学物質の個体群レベルの評価のため、魚とその餌生物を対象生物とした群集モデルを作成し、生存や繁殖、餌生物(動物プランクトン、藻類)への毒性影響が、最上位捕食者である魚の個体群増加率や個体群存続可能性に与える影響を推定する枠組みを考案する。生態系のシステムモデルに基づいて化学汚染の環境中での生物濃縮をモデル化し、POPs を含めた環境化学物質に対する生態リスクを上記の枠組みに統合化する。数理モデルや数値シミュレーションで得られた生態リスクの予測を実験的に検証する系として、藻類-ミジンコ類-メダカから成るアクアリウムを作成し、暴露試験の方法を検討する。化学物質の環境リスク削減に必要なコスト分析を行い、環境対策の合理的評価法の立案を試みる。

今年度の研究概要

藻類-ミジンコ類-メダカを念頭に置いた、3栄養段階生態系モデルに基づいて、最上位捕食者の内的自然増加率に与える化学物質暴露を予測する解析的方法を提案する。メダカ個体群はさらに卵、仔魚、稚魚、成魚の4生活史段階からなる行列モデルを作成する。規制科学的適用を考慮し、生態毒性データとして、公定法による3種の生態毒性スクリーニングデータの活用法を検討する。さらに、アクアリウム生態系における化学物質暴露試験の検証データに対してモデル解析する。

備考

関連重点分野:中核研究プロジェクト「環境リスク研究プログラム(4)生物多様性と生態系機能の視点に基づく環境影響評価手法の開発」

課題代表者

田中 嘉成

担当者

  • portrait
    横溝 裕行環境リスク・健康研究センター
  • 真野 浩行
  • 林 岳彦環境リスク・健康研究センター