- 予算区分
- BA 環境-地球推進 B-084
- 研究課題コード
- 0810BA005
- 開始/終了年度
- 2008~2010年
- キーワード(日本語)
- 二酸化炭素,海洋酸性化,石灰化生物,底生動物,沿岸海洋
- キーワード(英語)
- carbon dioxide, ocean acidification, calcifier, benthic animal, coastal ocean
研究概要
海洋酸性化の影響が深刻におよぶと考えられる沿岸海域の石灰化生物のうち飼育技術のある種(ウニ、貝類、サンゴなどを対象)に対し、CO2濃度増加、すなわち、pHの低下のもとで飼育実験を行い、その成長や再生産に及ぼす影響のデータを得る。制御に工夫を施した装置を用いて、低レベルのCO2濃度増加飼育実験、すなわち、近未来に海洋でおこる状況をシミュレートした飼育実験を行う。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
H20 CO2制御装置を設計・製作・設置する。飼育培養する機関は、対象とする生物の飼育実験の整備を行い、装置導入とともに基礎実験を開始する。可能な機関は長期飼育実験に入る。
H21 産卵期を含む飼育実験を行い、日周変動などを含む将来の自然系をよりよく模擬するCO2増加飼育実験を行う。
H22 産卵期を含む飼育実験を繰り返す。長期飼育実験の結果と合わせてまとめる。
今年度の研究概要
参画機関におけるCO2濃度制御下での石灰化生物飼育実験を継続し、特にCO2濃度増加に敏感な生物種を探索する。また生物毎に21世紀後半にも予測される程度のCO2濃度増加の影響の程度を明らかにする。
備考
研究代表者:野尻幸宏
参画機関:京都大学,水産総合研究センター,産業技術総合研究所,琉球大学