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形態形成期・思春期などの高感受性期にある集団での核内受容体作動性化学物質等の有害性発現メカニズムの解明及びその評価手法にかかる総合研究:発がん・加齢などに及ぼす影響の分子メカニズムに関する研究(平成 21年度)
Study about molecular mechanism underlying the effect of nuclear-receptor agents on carcinogenesis / aging

予算区分
DA 厚労-厚生科学
研究課題コード
0609DA502
開始/終了年度
2006~2009年
キーワード(日本語)
内分泌かく乱化学物質,乳がん
キーワード(英語)
ENDOCRINE DYSRUPT CHEMICALS, BREAST CANCER

研究概要

エストロゲン作用を有することが知られているビスフェノールA(BPA)は、周産期曝露によってマウス及びラットの乳腺発達に影響を及ぼすことが示されてきた。ヒト乳腺細胞にBPAを曝露させると、BPAで誘導される遺伝子の発現プロファイルが悪性度の高い癌組織のそれと類似するとの報告もあり、乳がんの発症や進展への関与が懸念されている。そこで、BPA がどのように乳がんの進展に関与しているかを明らかにするために、正常ヒト乳腺上皮細胞(HMEC)におけるBPA の細胞増殖・細胞老化への影響を調べる。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

HMECや種々のヒト乳癌細胞を材料として、通常の細胞培養の条件のもと、細胞増殖能、DNAダメージ活性、細胞分化能、細胞老化促進能及それらに関連する遺伝子の発現変化を調べる。

今年度の研究概要

引き続き、ヒト正常乳がん細胞を用いて、ビスフェノールAのテロメレース発現、DNAメチル化の関連遺伝子発現などに対する影響を指標に、細胞レベルでの加齢(継代、老化)及び発がん影響を調べる。

備考

本課題は,2007年より,平成19年度厚生労働科学研究費補助金・化学物質リスク研究事業「形態形成期・思春期などの高感受性期にある集団での核内受容体作動性化学物質等の有害性発現メカニズムの解明及びその評価手法にかかる総合研究」の分担研究として実施した。研究課題代表者は,国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター長 井上達博士である。

課題代表者

曽根 秀子