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環境因子による多動性障害のエピジェネティック解析(平成 21年度)
Study of epigenetics for enviromental
factor-caused rat hyperactivity

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0911CD006
開始/終了年度
2009~2011年
キーワード(日本語)
環境化学物質,エピジェネティックス,多動性障害
キーワード(英語)
environmental chemical, epigenetics, hyperactivity

研究概要

これまでの環境化学物質の健康リスク評価は、成人の生理学に基づいて行われてきているが、小児の生理学に基づいたリスク評価の体系は全く整備されておらず、それに向けての着手が急務である。環境化学物質による小児への影響に関する疫学調査も実施され、その影響を懸念する発表がなされてきているからである。
 近年、環境に存在する化学物質による発達期中枢神経系への影響についての動物実験の報告が相次いでいる。こうした中、私たちはラット多動性障害について報告してきている。
多動性障害は多因子性疾患としてとらえられてきており、遺伝的素因と環境因子の何らかの相互作用によるものと考えられてきている。そこで、本研究では環境化学物質によるラット多動性障害のエピゲノムからのアプローチによりその遺伝メカニズムを解析する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

2009年度 多動性障害ラットの多世代交配と遺伝様式の解析
2010年度-2011年度多世代多動性障害ラットのエピジェネッティック解析

今年度の研究概要

1.多動性障害ラット(F0)の作製
生後5日齢のラット新生仔に環境化学物質を経口投与する。3週齢まで授乳を続ける。ヒト学童期に相当する4〜5週から自発運動量の測定を開始する。12時間サイクルの明暗を設定して防音箱内で実施する。対照ラットの自発運動量と比較しながら多動性障害を判定する。判定が困難な場合は、陽性コントロールを併用する。

2.多動性障害ラットの多世代交配と遺伝様式の解析
雄性多動性障害ラット(F0)を野生型雌性ラット(9週齢前後)と交配する。プラグが確認されたら雄を隔離し、出産を待つ。F1が4〜5週齢あるいは8〜10週齢に達したとき、それぞれの自発運動量を測定する。F1雄性多動性障害ラットが確認されたならば、野生型雌性ラットと交配しF2を得る。

3.エピジェネティック解析のための試料調製
上記で作製された多動性障害ラット及びコントロールラットから運動を司るドーパミン神経系のエピジェネティックス解析を行うために線条体及び中脳を単離する。

課題代表者

石堂 正美

  • 環境リスク・健康研究センター
    統合化健康リスク研究室
  • 主任研究員
  • 理学博士
  • 理学
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