ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

大気中浮遊粒子状物質が脂肪肝と白内障に及ぼす影響と機構の解明に関する研究(平成 19年度)
Studues on the effects of suspended particulate matters on fatty liver

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0607CD531
開始/終了年度
2006~2007年
キーワード(日本語)
生活習慣病,デイーゼル排気微粒子,脂肪肝,健康影響
キーワード(英語)
life habit-related diseases, diesel exhaust particles, fatty liver, health effects

研究概要

大気中の浮遊粒子状物質 (suspended particulate matter: SPM)、特に、わが国の都市域において SPMの主体を占めるデイーゼル排気微粒子 (diesel exhaust particles: DEP) を対象とし、(1)DEPの経気道曝露が「脂肪肝」に及ぼす健康影響を、生活習慣病のモデル動物を用いて明らかにする。ついで、(2)増悪メカニズムを分子レベルで解明し、ヒトにおける健康影響評価に外挿する。さらに、(3)健康影響評価に適用可能な指標(バイオマーカー)、特に、早期に変動する健康影響指標(予防的バイオマーカー)を探索し、未然防止に資することをめざす。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

大気中の浮遊粒子状物質 (suspended particulate matter: SPM)、特に、わが国の都市域において SPMの主体を占めるデイーゼル排気微粒子 (diesel exhaust particles: DEP) を対象とし、(1)DEPの経気道曝露が「脂肪肝」に及ぼす健康影響を、生活習慣病のモデル動物を用いて明らかにする。また、最近注目を集めている非アルコール性脂肪肝炎(「NASH」)にSPM、DEPが与える影響についても検討する。ついで、(2)増悪メカニズムを分子レベルで解明し、ヒトにおける健康影響評価に外挿する。さらに、(3)健康影響評価に適用可能な指標(バイオマーカー)、特に、早期に変動する健康影響指標(予防的バイオマーカー)を探索し、未然防止に資することをめざす。なお、メカニズムの解明とバイオマーカーの探索にあたっては、酸化ストレスやカルボニルストレスによるタンパク修飾・変性にも注目する。

今年度の研究概要

DEPが「脂肪肝」を増悪するメカニズムの解明とバイオマーカーの探索に関する研究

SPM・DEPが「脂肪肝」を増悪するメカニズムを分子レベルで解明する。また、当該健康影響の評価に適用が可能で、かつ、適切なバイオマーカー、特に、予防的バイオマーカーを探索する。これらを達成するために、カルボニルストレスマーカーの変動に注目し、メカニズムの解明とバイオマーカーの探索を目指す。具体的には、平成18年度に施行した実験系において、肝臓のサンプルを用い、経時的に、カルボニルストレスによる変性タンパク質・脂質(ペントシジン、カルボキシルメチルリジン、ピラリン、ヒドロキシノネナール、アクロレイン、等)の経時的変動を、組織、血液、尿、等を対象として検討する。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動(環境健康研究領域)

課題代表者

高野 裕久