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拡大生産者責任の概念導入に関する比較分析(平成 19年度)
Studies for introducing a concept of Extended Producer Responsibility (EPR)

予算区分
AF
研究課題コード
0607AF971
開始/終了年度
2006~2007年
キーワード(日本語)
拡大生産者責任
キーワード(英語)
EPR

研究概要

先進国・途上国間で「使用済み製品」が再生資源・中古品、または廃棄物として循環しているが,関連諸国間では各々の廃棄物・リサイクル政策の具体的内容が理解されていないことから,関連諸国間での各ステークホルダーの役割の相違はあまり認識されておらず,適正な循環の障害となっている。そこで、各国のステークホルダーとくに生産者の役割を明確化し、共通点や相違点の整理を通じ,不適正な廃棄物・使用済み製品の循環の抑制に資する。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:

全体計画

生産者の製品に対する責任を使用後にまで拡大して低環境負荷の製品設計を促し,関連主体にも協力を求めるという,廃棄物・リサイクル政策の政策原則「拡大生産者責任」を導入した廃棄物・リサイクル政策について,まず各国の廃棄物・リサイクル政策の具体的内容,次に各国における生産者の役割の具体的内容,そして各国におけるステークホルダーの具体的な役割に着目してEU諸国や,東アジア先進諸国の制度を整理する。
 これらを整理し,関連諸国の動向を比較しつつ,自国の廃棄物・リサイクル政策の改善点や,より環境負荷の低い資源循環ネットワークの構築を目指す。アジア諸国内においては,廃棄物・再生資源を輸出する国と輸入する途上国の双方の廃棄物・リサイクル政策の具体的内容を整理すると共に,拡大生産者責任の概念を導入した先進国の政策から,途上国の政策に対し何らかの示唆に結びつける。

今年度の研究概要

 EPRの概念を適用している国の廃棄物・リサイクル政策に関して、既存の資料を整理するとともに、そのの政策の施行状況や、各生産者の動向の実態を把握する。アジア諸国の実態把握に加えて、欧州の各国政府または各製造事業者へのヒアリング調査を行い、EPRの概念の提唱元である欧州とアジア先進諸国との相違部分や共通化可能な部分について、制度面と実態面を考慮しながら整理し、適正な国際資源循環に資する廃棄物・リサイクル政策のあり方を見出す。

備考

当課題は、重点2中核P1及び4に関連

課題代表者

村上 理映