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都市内大規模河川(ソウル市清渓川)の復元による暑熱現象改善効果の実証(平成 19年度)
Mitigation of thermal stress by a large restoration of inner-city river (Cheong-Gye Stream in Seoul)

予算区分
CD
研究課題コード
0507CD824
開始/終了年度
2005~2007年
キーワード(日本語)
ヒートアイランド,河川,ミティゲーション,暑熱,環境復元,ソウル
キーワード(英語)
HEAT ISLAND, RIVER, MITIGATION, THERMAL STRESS, RESTORATION, SEOUL

研究概要

ソウル市都心を6kmに渡り東西に貫く清渓高架道路(4車線)撤去工事により、都市内大規模親水空間としての清渓川(チョンゲチョン)が復元された。工事前から工事完成後までの都市大気熱環境モニタリングを通じ、都心の大規模河川空間復元事業による暑熱現象および大気環境改善効果の実証を試みる。ヒートアイランドに代表される都市の暑熱問題に対し、大規模な植栽や水面の導入が一定の効果を有することは数値実験を通じて知られてはいたが、大規模な都心における自然環境の復元については、今回の研究が世界で初めてのチャンスといえる。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

清渓高架道路周辺の12地点に簡易気象観測ステーション(気温、湿度)を設置し、着工前の2003年6月よりデータ取得を開始している。また2003年〜2006年の8月には、集中的な移動観測による体感気候指標の定量化、係留ゾンデ、サーモカメラ、シンチロメーターによる地表面大規模改変の大気環境インパクトの定量化のための観測を行う。着工前との比較を、2003年以降毎年(主として夏)のデータ解析を通じ、復元事業の各ステージにおける効果の定量化を行う。

今年度の研究概要

2003年度と2006年度の比較により、今年度はこれをもとに清渓川復元に伴う大気環境への影響評価を取りまとめる。またCFDモデルなどによる数値シミュレーションにより、復元河道上を吹走する冷気が河道に直交する街路へ南北同時に進入する様子を計算し、その結果を補完するため、昨年度より精緻な機材の利用と条件設定による、昨年度たてられた仮説の検証試験(熱収支観測による冷気生成メカニズムの検証など)を行う。さらに、従来解析の遅れていた、ソウル市政府が観測している大気汚染物質濃度の時系列解析を進めるとともに、一昨年度購入した光学的大気汚染濃度高精度観測装置による窒素酸化物濃度のモニタリングを行い、復元工事が大気質に与えた影響についても明らかにする。

備考

共同研究者:イ・リョンテ(韓国ソウル特別市)ほか多数,平成15〜16年度(2003〜2004年)研究調整費として関連課題を実施。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動(社会環境システム研究領域)

課題代表者

一ノ瀬 俊明

  • 社会環境システム研究センター
    地域環境影響評価研究室
  • 主任研究員
  • 博士 (工学) (東京大学)(都市工学専攻論文博士)
  • 土木工学,地理学
portrait

担当者

  • 松本 太
  • 原田 一平