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大気中の変異原物質に対して加齢動物が示す感受性の定量的評価(平成 18年度)
Evaluation of sensitivity of aged animal tp mutagens in ambient air

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0506CD397
開始/終了年度
2005~2006年
キーワード(日本語)
老化,突然変異,ベンゾ[a]ピレン,遺伝子導入マウス
キーワード(英語)
AGING, MUTATION, BENZO[A]PYRENE, TRANSGENIC MOUSE

研究概要

大気中に存在する変異原物質に対する感受性が加齢に伴いどの程度増加するかを、突然変異検出用遺伝子導入マウス・gpt deltaマウスを用いて明らかにする。「ヒトを含め動物の加齢が進むと環境中に存在する化学物質への感受性が増加する」と概念的には理解されているが、「どの程度感受性が増加するか」について定量的な評価はほとんど行われてこなかった。大気中に存在する化学物質は誰もが等しく曝露を受ける可能性があるものであり、特に留意すべき環境化学物質である。最近、第2相薬物代謝酵素の活性が加齢に伴い低下することを示唆する知見が得られつつある。本研究では、大気中に存在する化学物質の中でも代謝活性化を受けたのちに有害作用を発揮する変異原物質に注目する。そこで、加齢gpt deltaマウスの肺に大気中に存在する典型的な変異原物質であるベンゾ[a]ピレン等を経気道投与し、動物の老化により、肺中の突然変異発生頻度がどの程度増加するかを定量的に明らかにすることとした。 

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

加齢gpt deltaマウスと若齢gpt deltaマウスの肺中に気管を通してベンゾ[a]ピレン(B[a]P)を単回投与した後、14日後に肺を取り出す。肺からDNAを抽出してgptアッセイに供して、肺中の突然変異頻度を調べる。さらに、ベンゾ[a]ピレン投与あるいは非投与の条件下で、加齢に伴い突然変異頻度がどの程度増加するかを定量的に明らかにする。さらに、加齢マウスと若齢マウスについて各々の第2相薬物代謝酵素レベルの測定、および遺伝子発現レベルの網羅的解析を行う。

今年度の研究概要

対照群やB[a]P投与群での突然変異体頻度の加齢変化に伴い、どのように突然変異スペクトルや薬物代謝酵素の活性等が変化するかを明らかにし、加齢による変異原物質への感受性の変化の原因を明らかにすることを計画している。

備考

共同研究者:能美健彦(国立医薬品食品衛生研究所),後藤佐多良(東邦大学薬学部)

課題代表者

青木 康展

  • 環境リスク・健康研究センター
  • フェロー
  • 薬学博士
  • 薬学,生化学,生物学
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担当者

  • 松本 理環境リスク・健康研究センター