ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

数値気候モデルが持つ不確実性の評価に関する研究(平成 17年度)
Evaluation of the uncertainties of a climate model

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0105AE446
開始/終了年度
2001~2005年
キーワード(日本語)
気候モデル, 不確実性,
キーワード(英語)
CLIMATE MODEL, UNCERTAINTY,

研究概要

人為起源物質等による気候変化を将来にわたって見通すためには、数値気候モデルを用いるのが有効である。このような数値モデルは基本的な物理法則に従って構成されているが、我々の現象理解や計算機能力の限界、方程式系の非線型性などに起因する不確実性を持っている。数値気候モデルによる将来の気候変化予測を定量的に評価するためには、モデルが持つ不確実性に関する知識が不可欠である。本研究では、CCSR/NIES CGCMを用いて様々な数値実験を行い、モデルが持つ不確実性の程度を明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

分解能の異なる数値実験を行い、モデルの解像度の違いに起因する不確実性の程度を明らかにする(14年度)。異なる初期値を用いた複数回の長期積分を行い、初期値の違いに起因する不確実性の程度を明らかにする(15年度)。長期積分結果で得られた自然変動に関する統計解析を行うことにより、モデルで再現される自然変動の違いに起因する不確実性の程度を明らかにする(16-17年度)。

今年度の研究概要

前年度から行っている中解像度の気候モデルを用いた長期積分を引き続き行い、千年以上の長期にわたるデータを取得する。得られた結果から、数年〜数十年規模の自然変動の特性について統計的に解析し、気候システムが本質的に持つ自然変動に起因する不確実性について継続して研究する。

課題代表者

野沢 徹